旧・逓信省電気試験所広島出張所 -解体消滅-

  西区三篠町にある現・日本電気計器検定所広島試験所で、1945(昭和20)年8月6日被爆「(当時)逓信省電気試験所広島出張所」です。
※2011年老朽化などの理由で解体されました。
            被爆建物 A-bombed Building
被爆時の名称:逓信省電気試験所広島出張所 爆心地から1,790m この建物は、1945(昭和20)年8月6日の原爆にも耐え、その姿を今日に残しています。 広島市
1937(昭和12)年2月、電気試験所広島出張所は電気計器検定を行う全国5番目の施設として、鉄筋コンクリート造、2階建て、延1,187uの建物として竣工しています。
設計は(当時逓信省職員だった)山田守(1894-1966)です。
戦前の逓信省は郵便、電信電話だけでなく航空や電気関係計器の検定なども所管していたそうです。
戦争末期、標準器・計測器などを遠方の発電所や三滝山に疎開していた。
1945(昭和20)年8月6日朝礼を行った後室内に入った直後被爆で構内にあった木造別棟の西電話局・横川従局は倒壊し、試験所周辺に火の手が上がったので所員、動員学徒は三滝山に避難したが、死者は職員2名、動員学徒2名、重傷者は職員18名、動員学徒6人を出したそうです。
敗戦後、焼けた検定台を補修し業務を再開、他の局所から測定器類の提供を受け業務量を増やし、1946(昭和21)年中国配電が建物の修復を行い1949(昭和24)年にはさらなる大規模修繕を行い戦前をしのぐ業務を回復したそうです。
資料をみて被爆当時逓信省電気試験所広島出張所(現在は、日本電気計器検定所広島試験所と名称をかあえています)が横川駅の東側の方にある事を知りました。この建物は、横川駅に近づきスピードを落としますのでいままで何度となくみていましたが、被爆建物としてみてはいなかったのです。2006年になりましたが撮影し頁を編集しました。
2011年夏新聞報道で、被爆建物・旧(逓信省)電気試験所広島出張所が取壊されることがわかったとの報道でした。取壊された跡を撮影してもと思っていましたが、2012年になって撮影しましたので別頁で編集することにしました。
12.07.25更新   06.12.13.裕・編集

06.10.21.撮影
広島市西区三篠町1-15-3 (現・日本電気計器検定所広島試験所)

06.10.04.撮影

06.10.04.撮影
南面  (現在はアルミサッシに取り替えられています)

06.10.04.撮影
北面 (左側:被爆当時煙突があったそうですが1995年解体されています現在丸い笠木が付けられている)
建物解体後の跡地

12.11.03.撮影
まだスーパーの工事は始まっていないようでした



被爆した建物・構築物」編



広島ぶらり散歩へ
日本電気計器検定所
  (北側で被爆したクスノキが生きています)
解体された日本電気計器検定所
  (現在、三篠小学校に移植されています)
   (移植された)クスノキ


inserted by FC2 system