解体された(旧逓信省)電気試験所広島出張所の跡

  西区三篠町の被爆建物だった「日本電気計器検定所広島試験所」が解体された跡地です。
--2011年8月中国新聞報道で
『西区三篠町の被爆建物旧・(逓信省)電気試験所広島出張所が取壊されることが8月22日分かりました。年内にも解体され、跡地にはスーパーが建つ予定です。土地と建物を所有する中国電力の子会社によると、被爆建物があったことを伝えるため、壁面の一部を生かしたモニュメントを設けるとのことです。
建物は1937(昭和12)年2月鉄筋2階建てとして竣工しました。旧逓信省が電気計器の検定に使っていました。設計は当時逓信省職員で、後に日本武道館(東京)なども手掛けた山田守(1894-1966)です。上薬を塗ったタイルを壁一面に張るなど逓信省関係の建物のデザインの特徴がよく残っています。
爆心地から1,790mの建物は被爆時、爆風で窓ガラスが飛び散りました。出張所では職員2名と動員学徒2名の計4名が死亡、24名が重軽傷を負ったそうです。
1961(昭和36)年以降は中国電力の子会社で不動産管理などの中国企業(中区)が所有。特別民間法人の日本電気計器検定所(東京)が中国支社として使っていましたが、今(2011)年2月西区へ移りました。老朽化が進んでおり、中国企業が被爆建物として登録する広島市へ解体を申し出て了承されました。跡地には来夏、スーパーのスパーク(西区)が進出予定で、10月に解体工事が始まる。
広島市によると、市内の被爆建物は同出張所を含め89件。登録を始めた1993年以降、13件が解体されました。』
と(旧逓信省)電気試験所広島出張所が解体される事を知ったのです。
報道で2011年中に解体さると知りましたが、跡地を撮影してもと思い2012年になっていました。
JR横川駅前に“かよこバスをデザインしたマンホール蓋”が設置されたと知りましたので撮影に立寄った時に、この日本電気計器検定所広島試験所跡を撮影しました。正門の隙間からみると建屋部分は解体されていましたが、土間・基礎は残っていました。
2012年11月スーパーの工事が始まっているかと走るJR電車の中からみましたがまだ始まっていないようでした。
12.12.01.更新  12.08.07.裕・記編集

12.04.07.撮影
広島市西区三篠町1-15-3 (日本電気計器検定所広島試験所跡)

12.04.07.撮影

12.04.07.撮影
もとの正門付近

12.04.07.撮影

12.04.07.撮影
建屋の解体は終わっていましたが土間・基礎はまだ残っていました

12.11.03.撮影
(走る)JR電車の中から跡地を撮影しました

12.11.03.撮影
まだスーパーの工事は始まっていないようでした



被爆した建物・構築物」編



広島ぶらり散歩へ
日本電気計器検定所
  (北側で被爆したクスノキが生きています)
解体された日本電気計器検定所
(現在三篠小学校に移植されています)
   (移植された)クスノキ


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