楠直明作:Familiar

  広島市中区大手町の広島パークビル前に展示されている楠直明作「Familiar」です。
「Familiar」
楠直明
白大理石・鉄
楠直明 (くすのき なおあき:1983-   )
神奈川県出身。東京造形大学大学院造形研究科美術研究領域終了。広島市立大学芸術学部彫刻専攻研究生修了。
2010(平成22)年第56回一陽展にて「モノローグ」で特別賞受賞。
ファミリア:
(familiar)
[形動] 1) うちとけたさま。心やすいさま。家族的。
2) ありふれたさま。普通であるさま。
三菱地所の公開資料にこの作品についての作者の言葉がありました。
私たちは都会に集い、学び、仕事をし、やがて家族と共に住まいを築く。そこに新たな未来、子供たちが生まれ、時が刻まれる中で子は育ち、森へ、あるいは海に遊ぶ。やがて若者は自分だけの自由を得るためオートバイに乗り旅立つだろう。しかし、何年か経って、ある日地平の向うに、いつか出発した街、母や父や友が住まう街が見えてくるはずだ。冒険の果てに地球が限りある世界であることを知った若者は、海も大地も川も森も、育ったあの街も、かけがえのないひとつの大きな円いファミリアであることを知るだろう。』と解説しています。
2012年11月10日広島日赤病院での定期検査後、平和記念公園に行っていた時、ここパークビル手前で、いままで展示時の彫刻作品が替わった事に気が付きました。
(三菱地所の公開資料によると2012年7月に作品の入替えをしたそうです)
ここ広島パークビル正面入口の北側に展示してある大理石による作品です。
作品銘板をみました、「Familiar」とありましたので、広島本社の東洋工業が売り出していた“ファミリア”という車の車輪を意識して制作された作品かなと思ったのですが、東洋工業のファミリアはスペイン語の「家族」の意味からで、「家族揃ってドライブを」という思いがこめられていたそうですから、この作品には違った意味が込められているのだろうと思いましたが、それ以上の事はわたしにはわかりませんでした。
この頁を編集する時知った上記の資料での作者の言葉は、彫刻家ではなく詩人かと思うほどの抒情を漂わせている言葉として(わたしは)思いました。希望を膨らませ前を向いている若者の特権だな〜と・・・・。この歳になったわたしにはその次に来るものを考えているのかと嫌みの一つをも発する言葉を飲み込ませたコメントでした。
12.12.03.裕・記編集

12.10.22.撮影
広島市中区大手町3-7-5  広島パークビル

12.04.13.撮影

12.04.13.撮影

12.04.13.撮影



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