土井満治作:継承と創造の場

  中区大手町の広島パークビル前に展示されている土井満治作「継承と創造の場」です。
「継承と創造の場」
土井満治
ステンレス・石
土井満治 (どい みつはる:1979-   )
広島県出身。2008(平成20)年広島市立大学芸術学研究科博士後期課程満期退学。「石を主素材として彫刻制作を行っている。距離感やスケール感といった、身体性をともなう空間感覚と彫刻の関係を問うことによって、独自の表現を模索している。」そうです。
三菱地所の公開資料にこの作品についての作者の言葉がありました。
建築現場には欠かせない「足場」。それは様々な営みが入り交じって進行する創造の現場であると思います。
2011年12月14日〜2012年3月15日
*まで原爆ドームには、全体を覆うように「足場」が組まれていました。これは保存修復のための現場ですが、同時に未来に歴史や遺産を継承していくための創造の現場とも言えるものと思います。
私の制作した足場にはまだ中身がありません。ここに何が建つのかを想像することで、私たちが広島という場所で何を想像していくのかを考えることに繋がればと願っています。
』と解説しています。
2012年11月10日広島日赤病院での定期検査後、平和記念公園に行っていた時、ここパークビル手前で、いままで展示時の彫刻作品が替わった事に気が付きました。
(三菱地所の公開資料によると2012年7月に作品の入替えをしたそうです)
ここに展示の4作品で一番北側に展示されている作品です。
作品銘板をみて作者・土井満治を見た時何処かでみた?と思ったのですが、すぐには思いだせない記憶力の衰えを思い、帰宅後編集の「野外彫刻など」編を見て、昨(2011)年に安佐南区区役所前で、土井満治作品を見ていたことをやっと思い出したのです。
この作品は、作者が得意?とする石ではなく鉄(ステンレススチール)で制作された作品です。
わたしは建築屋のはしくれとして仕事をしてきましたので、作者がいう“「足場」が未来に歴史や遺産を継承していくための創造の現場とも言えるものと思います”という言葉を消化しようと思いましたが、足場(わたしが若かったころは足代と記述していました)はあくまでも仮設工事のものであり、本体工事を完了したら解体されるものである事から如何に作業性が良く、費用をかけずに安全なものとすることばかりを考えてきていました。
そのようなことから作者の言葉を消化できずにいますが、作者が想っているであろう“広島からの平和への発信”は大切なものですから、言葉尻を縷々することではないと(わたしの)言い訳も記述しこの頁を編集しました。
この頁下段に実際の原爆ドームに架けられた足場の画像を参考に付けました。
12.12.04.裕・記編集

12.10.22.撮影
広島市中区大手町3-7-5  広島パークビル

12.10.22.撮影

12.10.22.撮影

12.10.22.撮影

12.04.13.撮影
原爆ドーム健全度調査業務
業務期間:平成23(2011)年11月16日〜平成24(2012)年3月31日
原爆ドームの調査用に組まれた足場を時々撮影していましたが、今回の原爆ドーム健全度調査についての頁を編集していませんので、1枚の画像で見てやってください。前回の健全度調査についての頁も参考に付けました。
関連頁:原爆ドーム健全度調査(平成20年度)

12.02.09.撮影



「野外彫刻など」編



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