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広島市南区比治山公園の広島現代美術館横に展示されているアバカノヴィッチ・マグダレーナ作品「ヒロシマ-鎮まりしものたち」です。 |
ヒロシマ-鎮(しず)まりしものたち 1992〜1993 ブロンズ(40体) |
この作品は、1989(平成元)年第一回ヒロシマ賞の最終審査に残り、現代美術館が1993(平成5)年約6千万円で購入したそうです。 |
アバカノヴィッチ・マグダレーナ (1930ー ) |
造形作家。ポーランド生まれ。ワルシャワ美術大学卒。
1962〜1963年ポーランドと仏の文化省から給費金を受け、初の個展をパリで開催。絵画、彫刻、織りによる作品を発表する。1965年ポズナニ(ポーランド)の美術学校で教鞭。1987年石による彫刻を制作、大木の幹と鉄でできた「戦争ゲーム」の連作を行う(〜1988年)。1991(平成3)年日本で回顧展を開催。 |
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わたしは、この作品を撮影する前に何度か見ていまし。その時この作品名からくるのか荘厳さを持った作品だな〜と思っていたのです。
今(2007年)回頁にするのに作者を調べると、女性、ポーランド人・・・芸術に男女の別はないということを思いましたが、ポーランドからは、1980年代に共産党1党独裁からワレサ氏らに率いられはじまった民主化改革運動をこの作品と重ね合わせたのでした。 |
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今日(2009年11月17日)中國新聞をみていたら所謂3面中央に
『屋外彫刻倒される:広島市現代美術館の十数体』という見出しになっていました。
『広島東署によると10月30日午後5時10分から31日午前10時15分ごろの間までに10数体を固定していた杭状の棒が地面から引抜かれ倒されていた。作品自体に損傷はほとんどなかった。東署が建造物侵入の疑いで調べている。・・・』との記事でした。
自由に観ることができる場所、建造物侵入ではなく、引抜いたのですから器物破損ではないのかと思いますが、再犯防止で柵が設置されることになるのかなと悲しくなる事件でした。 |
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09.11.17更新 07.01.23裕・記編集 |