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中区本通の広島パルコで催された岡本太郎生誕100年企画展でみた「太陽の塔(1/50雛形)」です。 |
『太陽の塔(たいようのとう)』そのものは、1970(昭和45)年に大阪府吹田市で開催された日本万国博覧会(EXPO'70・大阪万博)の会場に、岡本太郎が制作した芸術作品であり建造物です。太陽の塔は、大阪万博のテーマ(≒中心思想)館のシンボル(≒象徴)として建造され、万博終了後も引き続き万博記念公園に残されています。
塔の高さ70m、基底部の直径20m、腕の長さ25m。未来を表す上部の黄金の顔(直径11m、目の直径2m)、現在を表す正面胴体部の顔(直径12m)、過去を表す背面に描かれた黒い顔の3つの顔をもっています。 |
太陽の塔 |
1970(昭和45)年 FRP(繊維強化プラスチック) 岡本太郎記念館蔵 |
塔本体 |
高さ69m(避雷針までの高さ74m)、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
太陽の顔 |
FRP(繊維強化プラスチック) |
黄金の顔 |
直径10.6m、厚さ3.1m、重量12t、アルミ成形パネル、スコッチカルフィルム貼 |
黒い太陽 |
信楽焼き黒タイル、イタリア製モザイク・ガラス |
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『太陽の塔』制作にあたって岡本は1/100、1/50、1/20など多くのマケット(雛形)を制作し、細部の検討を重ねています。本作はそのマケットとして制作された1/50のものです。 |
マケット:
maquette(仏語) |
特に、彫刻の試作のための雛型(ひながた:実物を小さくかたどって作ったもの)。 |
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いまどきの美術展は何を守ろうとしているのか撮影禁止が多いのですが、この岡本太郎生誕100年企画展は撮影『可』だったので、取り上げようと思ったのです。
期間を過ぎたら岡本太郎記念館に行かなくては見られないのでしょうが、期間中は撮影しようと思った方は誰もが撮影している作品でしょうから、広島ぶらり散歩「野外彫刻など」編で紹介しました。
岡本太郎と云えばやはり「太陽の塔」は(芸術に疎いわたしの中では)代表作だと思っています。
大阪万博で実物をみましたし、2000年(高速道で走行中の車の中から)万博公園傍を通っていた時わずかな時間でしたが、ちらっとと云えるものでしたが、いまもその存在を失っていない太陽のの塔をみたのは忘れえない事です。
太陽の塔に関するものはこの企画展ではないのかと思っていたら、最後の展示で、1/50雛形が展示されていました。ただ会場が狭かったからでしょうが、後ろ側(黒い太陽)をみることができい展示になっていたのは残念なことでした。 |
11.12.25裕・記編集 |