|
三原市大和町平坂に創建されている「應海山(おうかいざん)棲眞寺」です。
※広島新四国88ヵ所霊場第56番霊場です。 |
|
棲真寺は、臨済宗妙心寺派のお寺で、本尊は千手大悲観世音菩薩です。 |
|
縁起:(霊場会事務局発行「巡礼の手引き」などを参照しました)
往古源頼朝(1147-1199)の家臣・土肥次郎實平(?-1192)は、源平の合戦の戦功により中国五か国の総追補使に任ぜられ、備後の国有福の庄に拠りて当地方に勢力を築いたのです。
後、實平の息・弥太郎遠平(?-1237)は沼田の庄郡鶴城に拠りて栄えました。
承久元(1219)年将軍源頼朝の子女三回忌に当りその追善供養のため(遠平が)この地に七堂伽藍を建立し、千手大悲観音の尊像を安置し、別墅、福田を、官領として永く夫人(天窓妙仏)の冥福を修することとしました。是れが棲真寺の創建です。
明治維新後の廃仏毀釈で一時廃寺になりましたが再興しました。また、平成3(1991)年台風19号で大きな被害を受けましたが大和町の信徒、町民の力などで再興に取組んだそうです。
棲真寺観音堂に安置されている本尊千手大悲観音像及その眷族二十八部衆は鎌倉時代、雲慶作の仏像と伝えられ(二十八部衆は広島県重要文化財に指定され)ています。 |
|
土肥 遠平(どひ とおひら:?-1237)安芸国沼田荘等の地頭。小早川氏の始祖。 |
|
広島ぶらり散歩「広島新四国88ヵ所霊場」編を2008年編集して以来まだ満願とはなっていません。
そこで今(2018年)回まだお参りしていない賀茂地区の四つのお寺を訪ねたのです。 |
2018年3月13日東広島市にある三つのお寺を巡礼し、最後に訪ねお詣りしたのが、旧大和町のこの棲真寺でした。
広島空港(1993年10月開港)整備に伴って広島空港大橋など周辺道路が整備され交通的には便利になり、この棲真寺を中心にした棲真寺公園も整備されています。
1991(平成3)年台風19号で広島県の各地で大きな被害を受けましたがここ棲真寺も大きな被害を受けたことを堂内鴨居の上にあった額の中の写真で知りました。 |
18.04.05.裕・記編集 |