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山口県防府市松崎町に建てられている「天神本地観音堂」です。
※社坊・酒垂山満福寺抱えでしたが、明治初年の神仏分離で社坊が廃されましたので、
(防府)天満宮西隣の霊台寺(現満福寺)の抱えとなったそうです。 |
酒垂山鎮座天神本地観音堂縁起 昭和50年12月 本坊真言宗満願寺住職:福島尊光 |
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当観音堂には、中央本尊として観世音菩薩が、脇侍尊として向かって右に不動尊、左に毘沙門天尊がお祀りしてあります。
創立は千数百年前と伝えられ、防府天満宮創立以後は、本地佛堂すなわち奥の院となり「天神様に詣っても、観音様に詣らねば、詣ったことにならぬ」と云い伝えられるようになりました。
このような信仰が起ったのは、菅公の母君吉祥女や菅公自身が厚く佛教に帰依され深く観音を信仰されたものによると考えられています。 |
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そもそも観世音菩薩は、大慈悲の象徴であって、人間のあらゆる苦悩を除き、幸福を与えることを誓願とされています。したがって「念彼観音力」の信心深い人には「抜苦與楽」のご利益を授けていただけます。
脇侍尊の不動尊は、悪事災難を除き、毘沙門天尊は学業成就・福運勝運をもたらすのを誓願とされています。
願わくば、色濃き松の緑にも似て、我人とともに菩薩諸尊のご加護篤からんことを・・・ |
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ほんじ
本地 |
仏・菩薩が人々を救うために神の姿となって現れた垂迹身に対して、その本来の仏・菩薩。本地仏。 |
(すいじゃく)
垂迹: |
「すいしゃく」とも。仏語。
仏・菩薩が人々を救うため、仮に日本の神の姿をとって現れること。 |
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1984年、2003年初詣をした防府天満宮でしたが、参拝客であふれていた境内でしたので撮影もままならまいまま、2003年に頁を編集していましたが、今(2011年9月)回は拝殿根際東門から出たすぐの、この観音堂にも立ち寄ってみました。
縁起板が設置されていましたので、この頁を編集しました。 |
11.11.30裕・記編集 |