西平孝史作「温羅(うら)」

  宇部市大字沖宇部のときわ公園に展示されている西平孝史作野外彫刻の「温羅」です。
温羅(うら)
西平孝史     2011 第24回UBEビエンナーレ
素材:FRP。サイズ:368.5×210×120cm 100k。
西平孝史(にしひら たかし:1949-   )
岡山市出身。京都教育大学特修美術学科彫塑専攻卒業。
1986(昭和61)年彫刻家独立「立体創作工房 アトリエロン・サン」設立。2011(平成23)年第24回UBEビエンナーレ(日本現代彫刻展)実物大制作20名に入選、「温羅」ときわ公園に常設展示。
◆出品作品コンセプト◆
室町時代につくられた民話桃太郎の鬼のルーツとも言われる温羅をモチーフに生まれた作品。
温羅は古代吉備王国の冠者(吉備冠者)でもあります。国内最大級の前方後円墳の造山古墳、その王墓に見守られるアトリエで、備中神楽の囃子や太鼓が聞こえ、鬼になって温羅と呼ばれた古代吉備の王を想います。
温羅の身の丈は、備中吉備津神社の社伝では、一丈四尺(≒4.2m)と伝えられています。鬼の城・血吸川のおどろおどろしい地名。温羅と吉備津彦との戦い伝承から、製作中に、ダビデ像や仁王像、仏を守る神の立像や横綱の姿が浮かびました。「温羅」は、雄々しい姿で、一歩踏み出す、生きる気迫を美しい色と核心のフォルム(forme仏語≒外形)で表現した作品です。
(裕編集の関連頁) 鯉の姿に変えた温羅を捕食した鯉喰神社血吸川橋
ときわ公園正面入口から公園内に入ってはじめてみた野外彫刻でした。
持参したときわ公園彫刻のコピー資料で「温羅(うら)」であることがわかりましたが、設置の作品コンセプト板(上記)に『温羅と吉備津彦との戦い伝承』を読んだとき2005年吉備路を訪ねた時、温羅は吉備路の賊として扱われていたことを思い出しました。しかし、ここでは鬼につながる者としてこの作品になっていることを知り改めて作品をみたわたしでした。
17.08.19.裕・記編集

17.08.02.撮影
山口県宇部市大字沖宇部254  ときわ公園遊園地根際

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影



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