藪内佐斗司作「蜘蛛のいと

  宇部市大字沖宇部のときわ公園に展示されている藪内佐斗司作野外彫刻の「蜘蛛のいと」です。
       蜘蛛のいと SPIDER'S THREAD
             藪内佐斗司 1997 
     第17回現代日本彫刻展 宇部興産(株)賞
素材:ブロンズ、鉄、ステンレススティール、寒水石
サイズ:サイズ:399×500×500cm、2070kg。
藪内佐斗司(やぶうち さとし:1953-   )
大阪市出身。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。
2003(平成13)年 「第21回平節田中賞」受賞。平城遷都1300年記念事業のマスコット“せんとくん”を2008(平成20)年制作。
屋外彫刻でありながら、ドームを掛けて疑似的に屋内をつくった作品。
芥川龍之介(1892-1927)の小説「蜘蛛の糸」をモチーフとして使用し、蜘蛛とその糸に群がる人物(子供)を配置して物語を構成しています。蜘蛛の巣が張ってある穴から陽光が差し込み、天国と地獄の物語を劇的に演出します。
物語を構成する68体は、木彫の原形をブロンズで鋳造し、鋳造という複製技法を用いて同一像を反復することで、糸に群がる人物の匿名性と多数性を暗示。それが一方で、主人公など動きの違う像を浮かび上がらせる効果を生み出します。
この作品で特徴的なのは、空間を仕切るドーム。彫刻の場合、表面=外形そのものが作品として成立するのが一般的だが、ここでは内と外が反転した構造が採用されています。そして外から内をのぞくとそこからまた外が見えるという、内/外のイメージを重層的に反転させた空間を作り出しています。
この両義的な内/外によって、作者は生命が誕生する神秘の瞬間を表現しています。「ドームは母親の胎内を象徴しています。生命が生まれる不思議さを再認識する機会になることを願っています」と言っています。
平成25(2013)年度WAKUWAKUまちじゅうビエンナーレ支援事業
                                宇部未来会議
ときわ遊園地沿いの路から湖水ホ-ル地階のハワイアンカフェで昼食を摂るかと常盤橋の方に向かっているときにみたのがこの作品でした。
作品根際に作品コンセプト板(上記)が設置されていましたので読むと、芥川龍之介の有名な短編“蜘蛛の糸”にヒントを得た作品だという事を知りましたが、芸術に疎いわたしにはこじ付けのように思いました。
安全上の問題もある殻でしょうこのドームの中に入って作品を中からみることはできませんでした。
17.08.20.裕・記編集

17.08.02.撮影
山口県宇部市大字沖宇部254  ときわ公園噴水池南側緑地

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影
蜘蛛とくもの巣

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影



「宇部市」編



何処に行ってもぶらり散歩
「山口県ぶらり散歩」編


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