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宇部市大字沖宇部のときわ公園に展示されている向井良吉作野外彫刻の「蟻の城」です。 |
蟻の城 Ant Castle
向井良吉 1962(昭和37年)
宇部をテーマとした彫刻 現地制作
素材: 鉄
サイズ: 500×600×330cm |
向井良吉(むかい りょうきち:1918-2010)
京都市出身。東京美術学校彫刻科塑造部卒業。洋画家・向井潤吉(1901-1995)の弟。1981年武蔵野美大教授。
1951(昭和26)年行動美術協会会員。 |
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1961(昭和36)年高村光太郎賞、日本国際美術展優秀賞。1981(昭和56)年第31回芸術選奨文部大臣賞。1984(昭和59)年第15回中原悌二郎賞。戦後の抽象彫刻を代表するひとりだそうです。
一方、1946(昭和21)年マネキン製作会社七彩工芸(現・七彩)を創業して社長、昭1977(昭和52)年会長となる、業界の発展にもつくした。 |
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<説明板>
この作品は、「宇部をテーマとした彫刻」として1962(昭和37)年に現地で制作されたものです。
材料には、地元企業から提供された鉄屑が使用されています。近くでみると、歯車やレールなど、様々な部材の形を確認することができます。
二本脚で大地に立ち、空に大きく羽を広げる 「蟻の城」の姿は、石炭産業により村から市へ急速に発展し、また戦後復興の中で起こった公害から立ち直ろうとする、たくましい宇部を象徴しているかのようです。制作から半世紀以上を経た現在も、宇部のシンボルとして市民に広く親しまれています。 |
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作品プレートの画像を使用しています |
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1962年制作風景 写真中央右の右手を挙げている人物が作者です |
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ここときわ公園の野外彫刻の中で、『宇部市民なら昔から誰でも知っている野外彫刻作品。』だそうで、わたしが常盤公園の彫刻を観に行こうと計画した時にもこの作品だけは見逃せない作品と思っていました。
作品の説明板を読めば、『・・・・石炭産業により村から市へ急速に発展し、また戦後復興の中で起こった公害から立ち直ろうとする、たくましい宇部を象徴しているかのようです。・・・』と存在そのものが大きな意味があるようです。 |
17.11.23.裕・記編集 |