中出武彦作「夜行バス」

  宇部市大字沖宇部のときわ公園に展示されている中出武彦作野外彫刻の「夜行バス」です。
          夜行バス  Midnight express
              中出武彦     2011
第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展) 
                   宇部興産株式会社賞
素材: 米杉、セメント、鉄
サイズ: 4,190×110×580cm
  中出武彦(なかいで たけひこ:1971-   )
広島県出身。武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科卒業。2007年より「マイツキ工作室」主宰。
六甲ミーツ・アート 芸術散歩2014公募大賞。
◆出品作品のコンセプト(≒発想。観点)◆
夜のバスの青白い光に、虫のように引きよせられます。淋しいイメージに妄想が膨らみ、乗客乗員に勝手な思いをはせています。おなじみの箱型のクルマを彫刻作品にすることによって、不思議な違和感の光を放ち、「美術になんか全く興味ナシよ!」という人々の心を引きよせられればと思います。クルマ離れが進む時代。エコカーに買い替えれば済むのか?新興国で大量に売れていれば済む話なのか?などと、大きなことを考えつつ、それはさておき身近な心配ごとの、交通事故や渋滞はどうにかならないのか?という日々のモヤモヤを、もしや乗り合いバスが解消してくれるのでは?なんて思いつき、急にバスが気になるようになってしまいました。
◆子どもたちへのメッセージ(≒伝言。伝えたいこと。)◆
彫刻というものがどういうものなのか、よくわかりませんが、図画工作の図面を一つづけていく人が画家で、工作を一生つづけていく人が彫刻家なのかなぁ?と思っています。
小学生のときに図工が大好きでも、大人になってだれにもたのまれていないのに図工をつづけていくというのは、とてもしんどいことですが、「大変そうだなぁ!」という作品よりも「楽しそうだなぁ!」という作品をつくりたいと思っています。大変だけど。
作品名「夜行バス」でしたが、英語表記Midnight expressをみた時、この作者とわたしの年代の違いを感じました。それは、わたしの年代では、夜行バスと云うよりも夜行列車、夜行急行列車が先に出てくるからです。
こどもの頃であったので昭和30年代だったと思うのですが、いまは亡きお袋と広島駅から博多駅への夜行列車に乗った時を思い出すのです。台風が接近するとかで関門トンネルが閉鎖になり光駅?か何処かの駅で止まりもともと夜行列車ではありましたが一晩(三等)列車の中で過ごしたことがあったでのす。
作品コンセプトがありましたが、わたしはその下の子どもたちへのメッセージが心に刺さりました。
2000年頃からHPを編集していますが、「大変そうだなぁ!」という頁よりも「楽しそうだなぁ!」という頁を編集したいとの思いはあるのですが、大変さから逃げない頁を心掛けていかなくてはとも思いながらHP「広島ぶらり散歩」を編集していますから・・・
17.11.24.裕・記編集

17.08.02.撮影
山口県宇部市大字沖宇部254    ときわ公園彫刻野外展示場 (彫刻の丘)

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影



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