深井隆作「月の庭」

  宇部市大字沖宇部のときわ公園に展示されている深井隆の作作野外彫刻の「月の庭」です。
          月の庭   MOON GARDEN
           深井隆    1997(平成9年)
    第17回現代日本彫刻展、宇部市野外彫刻美術館賞
素材: 花崗岩、ブロンズ
サイズ: 355×1,290×1,120cm
     深井隆(ふかい たかし:1951-  )
群馬県生まれ。 東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2005(平成17)年東京芸術大学彫刻科教授。2013(平成25)年紫綬褒章受章。
1988(昭和63)年第19回中原悌二郎賞優秀賞受賞。
◆(設置の説明板)◆
「月の庭」は五つのパーツからなるインスタレーション(芸術的仕掛け)。周囲の景観を意識しながら、それぞれの配置が決定されている。作者の手にかかる部分だけではなく、周囲も借景として取り入れ、遠心的に作品が成立する。
ギリシャ・ローマ的な雰囲気の漂う作品は、月の静謐(せいひつ)なイメージへとつながる。手足をもたず、胴体までもが石化した馬。正面から見たとき、シンメトリー(対象)に近く、面的で硬質的に処理された表情も、動きのないことを感じさせる。
作品中央、上方を鏡面に磨かれた石としてとらえられた月も、石の重厚感から動きを失ってしまう。石の割れ肌を生かした表面やブロンズの緑青仕上げも、過去から静寂に推移した時を感じさせる。これら総体としての静謐な作品イメージは、遠心的に周囲へと拡散する。日常の喧騒からはほど遠く、安らぎと緊張感が拮抗する空間。そこには、背景と呼応する作品としての「間」が存在する。
ときわ公園彫刻野外展示場北広場のここには現在多くの作品が展示されています。
現在展示の作品を撮影していると必ず他の作品が写り込む構図になります。
ここときわ公園の管理者は、この広場に後から設置する作品の展示場所にひと工夫もふた工夫(ひと悩みふた悩み)もしながら展示位置を決めたのではと考えたとき、写り込む他の作品のことも考えながら撮影した画像あり、まったく考えなくて撮影した画像ありと編集しながら考えています。
この作品をみた時、作品がどの範囲かがすぐにわかるのが芸術にも精通した人なのでしょうが、芸術にも疎いわたしにはすぐにはわからなかったのです。
設置の説明板で五つの部分から構成された作品なのだとわかりました。
馬の首部分がどうにもこうにも(わたしには)不気味に感じた作品で、作品群の中央付近に置かれた岩が月だったことを説明板で知りましたが作品名「月の庭」がわからないまま撮影し、この頁を編集しているいまも月の庭・・・芸術に疎いままこの歳になったな~~と思っているところです。
17.12.17.裕・記編集

17.08.02.撮影
山口県宇部市大字沖宇部254  ときわ公園彫刻野外展示場北広場

17.08.02.撮影
(ベンチに座ってじっくり考えてみたらと云われているようでしたが)

17.08.02.撮影
 5つの部分からなる作品

17.08.02.撮影
 (作品5つの部分の内、3つの塔部分をみました)

17.08.02.撮影
(塔の部分“馬”をみました)

17.08.02.撮影
“胴体が石化した馬”の部分

17.08.02.撮影
“胴体が石化した馬”の部分  と  “月??”の部分

17.08.02.撮影
この位置から撮影すると井田勝己作「月に向かって進め」はここで取り上げた深井隆作「月の庭」の中に包括された?



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