井田勝己作「月に向かって進め」

  宇部市大字沖宇部のときわ公園に展示されている井田勝己作野外彫刻の「月に向かって進め」です。
       月に向かって進め  Let's Sail to the Moon
        井田勝己   1995(平成7年)
  第16回現代日本彫刻展、大賞(宇部市賞受賞)
素材: 花崗岩、玄武岩
サイズ: 4250×400×215cm
   井田勝己(いだ かつみ:156-   )
鳥取県生まれ。東京造形大学彫刻科卒業。
1993(平成5)年第8回国民文化祭いわて石彫展岩手県実行委員会会長賞。2000(平成12)年第31回中原悌二郎賞優秀賞受賞。
◆(設置の説明板)◆
第16回現代日本彫刻展の大賞受賞作。自然石の上で天空へ向けて斜めに航海しようとしている舟形の石彫である。基部の自然石が花崗岩※、上の船が人工的な切り込みと磨きをほどこした花崗岩。ことに船底に当る部分は黒く磨き出されているので、そのコントラストが美しく力強い存在感を焼き付ける。全体が石という素材感、逆に船というかたちからくるロマン。明日への不安を感じる現代と、記憶の中で失われてしまったものとが、堅固な1つの素材の中で出合うとき、私たちはロマンの行方がいっそう鮮明なものとしてよみがえるものを抱いている。湖水面がみえる常盤公園のそばに設置されているので昼に夜に、見る人々はわが身の航海先に夢を見続けるに違いない。
※説明板には花崗岩とありますが、基礎部分は玄武岩ではないかと思います。
ときわ公園彫刻野外展示場北広場のここには現在多くの作品が展示されています。
現在展示の作品を撮影していると必ず他の作品が写り込む構図になります。
ここときわ公園の管理者は、この広場に後から設置する作品の展示場所にひと工夫もふた工夫(ひと悩みふた悩み)もしながら展示位置を決めたのではと考えたとき、写り込む他の作品のことも考えながら撮影した画像あり、まったく考えなくて撮影した画像ありと編集しながら考えています。
作者はこの船で月に向かって進んでみたらどうだろうかとロマンティックな提案しているのかなと(わたしは)思ったのですが、説明板を読むと『・・・明日への不安を感じる現代と、記憶の中で失われてしまったものとが、堅固な1つの素材の中で出合うとき、私たちはロマンの行方がいっそう鮮明なものとしてよみがえるものを抱いている。・・・』とそこまで考えるのが芸術に精通した人の感じ方なのでしょう。しかしながら(残念ながら)そこまで考えられなかった芸術に疎いわたしでした。
17.12.19.裕・記編集

17.08.02.撮影
山口県宇部市大字沖宇部254  ときわ公園彫刻野外展示場北広場

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影
 (どの部分に乗って月に行くのかなと考えるのも・・・)

17.08.02.撮影

17.08.02.撮影
この位置から撮影するとここで取り上げた井田勝己作「月に向かって進め」は、深井隆作「月の庭」の中に包括された?



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