山口牧生作:平成のふたつ石
  倉敷市児島駅前のJR児島駅前広場に建立されている山口牧生作「平成のふたつ石」です。
平成のふたつ岩    1991 山口牧生
山口牧生(やまぐちまきお)   (1927-2001)
  彫刻家、広島県に生まれ。1950(昭和25)年京都大学美学科を卒業。大阪市立美術研究所で彫刻を学ぶ。1976(昭和51)年神奈川県立近代美術館賞、1978(昭和53)年大賞を得る。1983(昭和58)年中原悌二郎賞。1987(昭和62)年現代日本彫刻展大賞。
平成のふたつ岩
豊臣秀吉(1536-1598)が大坂城を築く事になった時、太閤は、全国の大名達に天下一の城にふさわしい石を差し出すようにと命じました。
ここ備前の国、柳田にも知らせが入りました。柳田の村人達が集まって相談したところ、柳田八幡宮にある石がいいということになりました。しかし、その石は、昔からこの地方の守り石で村人達が困った時に助けてくれる不思議な力を持っていました。次の日から石をわり始めましたが、なかなかわれません。数日後にやっと二つにわれたかと思うとゴウゴウと音がして地震のようにに地面がゆれ動きました。村人達がさわいでいると、グニョ、グニョと大きな蛇が出てきました。「われわれは、この岩に何百年も前から住んでいる大蛇じゃ。本来なら、罰として食い殺すところだが、今回は見のがしてやる。」と言って、どこへともなく消えていきました。それ以来、村人は二つにわれた岩を「太閤の二つ岩」と名付けてお参りしたということです。
この彫刻「平成のふたつ岩」は、上記の民話にもとづいて構想されたものです。
現代文明が直面している、自然破壊、環境汚染の深刻な問題に対する反省を問いかける意図したものです。                     平成3(1991)年12月国際ソロプチミスト児島寄贈
JR児島駅を撮影して、広場の方をみると2つの大きな石が見えましたので、近づき撮影しました。
作品名板があり、山口牧生作品で「平成のふたつ石」ということがわかり、広島市内でも山口牧生作品をみていましたので、ここにも作品が展示してあるのだと思いました。この作品は、民話に基づき造られた事も併せてわかりました。」
15.05.08.裕・記編集

15.05.05.撮影
岡山県倉敷市児島駅前1-107 JR児島駅前広場

15.05.05.撮影

15.05.05.撮影

15.05.05.撮影

15.05.05.撮影

15.05.05.撮影



「倉敷市児島地区」


「岡山県」編



(広島ぶらり散歩)
JR児島駅
  山口牧生作:平成のふたつ岩
  (児島駅前)万葉歌碑


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