(北の丸公園建立の)昭和天皇御野立所

  東京都千代田区北の丸公園に建立されている「昭和天皇御野立所」碑です。
正面: 昭和天皇御野立所
裏面: 昭和五年三月二十四日復興帝都巡幸ニ當リ玉歩第一歩ヲ此處ニ駐メサセ給フ 昭和5年=1930年
側面: 平成元年四月二十九日   近衛歩兵第一聯隊會建之 (再建) 平成元年=1989年
昭和天皇御野立所       平成元(1989)年4月26日  近衛歩兵第一聯隊會
  大正12(1923)年9月1日午前11時58分、関東地方一帯に大地震が発生しまた。死者、行方不明者14万人、家屋の全壊、焼失57万戸、罹災所帯69万に及ぶというわが国災害史上未曽有の大惨事であり、東京遷都の噂すら流れたほどでした。
時に摂政であらせられた 昭和天皇(1901-1989)は「東京ハ依然トシテ国都タルノ地位ヲ失ハズ、コレヲ以テソノ善後策ハヒトリ旧態ヲ回復スルニ止マラズ、進ンデ将来ノ発展ヲ図リ・・・・・」との詔書を発せられて、復興の方針を明示されると共に、同月15日親しく被災地を御視察遊ばされました。
それより六年有余の歳月と七億円(昭和5年度一般会計歳出16億円)の巨費を投じて鋭意再建に努めてきたが、漸く復興が成り、昭和5(1930)年3月26日皇居前広場に於いて、天皇陛下の親臨を仰ぎ、帝都復興祝賀の式典が盛大に挙行されました。
昭和天皇は、これに先立つ24日、被害の甚だしかった下町一帯の復興状況を、約五時間に亙り御視察遊ばされました。その第一歩を駐めさせ給うたのがこの地です。当時はここから東京湾まで眺望することが出来ました。
その後ここに「御野立所記念碑」が建てられましたが、長年の風雪に曝されて損傷が著しくなっていました。この地は嘗て近衛歩兵第一聯隊が駐屯していたところです。そこで有志相倚り昭和天皇御誕生日を卜して「御野立所記念碑」を再建し、御聖徳を偲び奉るものです。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑から夢の島の第五福竜丸を見学するので、都駅新宿線・九段下駅へ行こうと計画した時地図をみると日本武道館の前にこの弥生慰霊堂が地図にあったのです。慰霊堂と名付けられているので、地下鉄に乗る前に立寄ってみようと思っていたのです。
弥生慰霊堂に立ち寄ったとき、ここで取り上げた関東大震災の復興状況を視察された「昭和天皇御野立所・碑」が建立され、説明板が設置されていましたので、撮影しました。
13.11.18.裕・記編集

13.09.15.撮影
東京都千代田区北の丸公園

13.09.15.撮影

13.09.15.撮影



「東京ぶらり散歩」編



広島ぶらり散歩へ
彌生慰霊堂
昭和天皇御野立所


inserted by FC2 system