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東京都大田区池上の池上本門寺参道にある「此経難持坂」です。 |
大田区文化財 池上本門寺の石段 |
この石段は、加藤清正(1562-1611)の寄進によって造営されたと伝えられ、「法華経」宝塔品(ほうとうほん)の偈文(げぶん)九六文字にちなみ、九六段に構築され、「此経難持坂」といいます。
なお元禄(1688-1704)の頃改修されていますが、造営当時の祖型を残しており、貴重な石造遺構です。
清正は、1606(慶長11)年に祖師堂を寄進建立し、寺域を整備しているので、この石段もその頃の所産と思われます。 |
1974(昭和49)年2月2日指定 大田区教育委員会 |
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偈文(げもん) |
仏教で、偈を記した文章。 |
偈(げ) |
『梵語(偈佗(げだ)・伽陀(かだ)とも音写。句・頌(じゅ)・諷頌(ふじゅ)などと訳す。』
仏語。経典中で、詩句の形式をとり、教理や仏・菩薩をほめたたえた言葉。4字、5字または7字をもって1句とし、4句から成るものが多い。頌(しょう)。 |
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事前に池上本門寺のweb siteをみて、この此経難持坂と名付けられた石段を知りました。
加藤清正の時代からですので400余年前のこの石段をみて、多くの参拝人の往来で石段が摩耗してきたのだろうなと思いながらみました、所々に石段を補修した処もみましたので撮影しました。 |
13.12.14.裕・記編集 |