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東京都大田区池上の池上本門寺に建てられている「経蔵」です。 |
大田区文化財 経蔵(きょうぞう) |
構造・形式は、方三間裳階(もこし)付き、宝形造、銅板瓦棒葺、輪蔵型式。
経蔵内部に、心柱を軸に回転する八角形の書架(輪蔵)があり、かっては一切経(区指定文化財)が収められていました。
経蔵内部の柱等には、工事に関係した職人をはじめ、講名や氏名・住所等が刻まれ、経蔵建立時の寄進者が広範囲に及んだことがうかがえます。「新編武蔵風土記稿」によれば天明四(1784)年に再建されたものと伝えられます。1971(昭和46)年境内整備により現在地に移設されましたが、江戸期の輪蔵形式の経蔵は都内でも残存霊が少なく貴重です。
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1974(昭和49)年2月2日指定 大田区教育委員会 |
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(きょうぞう)
経蔵: |
1 .三蔵の一。釈迦の説いた教えの総称。
(2)寺院で、一切経などの経典を納めておく蔵。経堂。 |
(いっさいきょう)
一切経: |
釈迦の教説とかかわる、経・律・論の三蔵その他注釈書を含む経典の総称。
大蔵経(だいぞうきょう)。 |
(さんぞう)
三蔵: |
1. 上代、朝廷の官物を納めた三つの蔵。斎蔵(いみくら)・内蔵(うちくら)・大蔵(おおくら)
2. 仏教の聖典を3種に分類したもの。経蔵・律蔵・論蔵。
3. 仏教の聖典に深く通じた高僧に対する敬称。また、聖典の翻訳者をもいう。
4. 天台宗で、小乗の別称。
5. 仏・菩薩・声聞(しょうもん)のそれぞれの教え。また、声聞・縁覚(えんがく)・菩薩の教え |
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事前に池上本門寺のweb siteなどをみて、せっかく訪れるのだからと見どころも下調べをしました。
そこで、第二次世界大戦時の空襲の惨禍をまぬがれたこの経蔵を知りましたので、拝見しなくてはと思っていた建物でした。 |
13.12.17.裕・記編集 |