東京中央郵便局

  東京都千代田区丸の内に建てられている「東京中央郵便局2013年」を取り上げました。
東京中央郵便局旧局舎
日本を代表する近代建築(逓信建築)のひとつとして、1999年(平成11年)にDOCOMOMOの日本の近代建築20選にも選定されていました。
敷地面積:11,780u、建築面積:7,196u、延床面積:36,479u。鉄骨鉄筋コンクリート造。地上5階、地下1階
吉田鉄郎(逓信省営繕課勤務:1894-1956)設計。1933(昭和8)年12月25日竣工。
-再開発計画-
2005(平成17)年成立した郵政民営化法その前後から再開発が検討されていました。
東京駅などの景観との調和を図るため、外壁を可能な限り保存・活用し、その後ろに接する 形で地下4階・地上38階建て、高さ約200mの超高層ビル「JPタワー」を建設する計画。
再開発によって誕生するJPタワーは、折り紙をイメージしたガラス張りのビルで、吹き抜けの多目的スペースのほか、1階には東京中央郵便局、2階から上には商業施設やオフィスが入居する計画。
当初の計画においては、旧庁舎は外壁の2割のみが保存され、残りは全くの新築となるとされていました。
-保存要望-
2005(平成17)年2006(平成18)年日本建築学会、築家協会が、旧庁舎が戦前の優れた近代建築のひとつであり、駅前景観の重要な要素となっていることなどから、保存すべきであるとして「保存要望書」を提出。
2007(平成19)年6月超党派の国会議員が参加する「東京中央郵便局庁舎を国指定重要文化財とし、首都東京の顔として将来世代のために、永く保存・活用を進める国会議員の会」が同庁舎の保存を申し入れた。
2009(平成21)年2月26日(当時)総務大臣・鳩山邦夫は衆議院総務委員会において2007(平成19)年12月の文化庁次長による「中央郵便局は重要文化財に値するもの」との答弁を踏まえ、「重要文化財の価値を有する建物を再開発で取り壊すのは、“トキを焼き鳥にして食べるようなもの”」と答弁し、同再開発計画の見直しを明言。
2009(平成21)年年3月9日には、日本郵政の公式見解として、旧庁舎の保存部分を拡大する方向で再開発計画の見直すことを発表。
これを受け、鳩山総務相は、3月10日の記者会見において、「トキを焼き鳥にして食わないで、剥製が残るような設計変更をお願いし、再開発をしてもらう」と発言。
JPタワー(再開発後)
JPタワー(建築物として)は、旧東京中央郵便局舎の一部保存した低層棟と最高軒高200mの高層棟から構成。、(旧東京中央郵便局の保存部分は免震構造で構造躯体を保存)
敷地面積:11,600u、建築面積:8,527.74u、延床面積:212,000u。鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造。
地上38階、地下4階、塔屋3階
三菱地所設計。2012(昭和24)年5月31日竣工。
過去(再開発前に)何度もみていた東京中央郵便局でしたが撮影することもなかったわたしでした。
2009年当時の鳩山弟総務大臣が、朱鷺を焼き鳥にして食べるようなものという発言や、解体中の旧東京中央郵便局舎に乗り込んだりして、(盛んにマスコミに対して)保存すべき建物だと発言しているところをTVニュースなどでみていたわたしでした。
復原した東京駅を撮影している時に、そのようなことがあった建物だったな〜と思いましたので、撮影しました。
13.12.21.裕・記編集

13.09.15.撮影
東京都千代田区丸の内2-7-2

13.09.15.撮影
JPタワー(低層部)

13.09.15.撮影
JPタワー



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