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香川県丸亀市浜町のJR丸亀駅前に建てられている「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」です。 |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の資料によると、
『丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(愛称:MIMOCA =Marugame Genichiro-Inokuma Museum of Contemporary
Art)は、丸亀市制施行90周年事業として、1991(平成3)年11月23日丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎の協力のもと開館しました。
70年に及ぶ猪熊の画業を顕彰するとともに、丸亀市民の芸術文化の振興をはかることを使命として、市民が気軽に訪れ憩える駅前ならではの開かれた美術館を目指しています。
猪熊本人より寄贈を受けた約2万点に及ぶ猪熊作品を所蔵し、常設展示にてご紹介するほか、現代美術を中心とした年数回の特別展示を開催しています。また、講演会やコンサートなど、子どもたちの豊かな感性と創造力を伸ばし育むことを目的とするワークショップ(≒参加者が専門家の助言を得ながら問題解決のために行う研究集会)などの教育普及活動も積極的に行っています。』と紹介しています。 |
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設計:谷口建築設計研究所、所長・谷口吉生(よしお:1937- )。
敷地面積:5,974.53u、建築面積:3,603.9u、延床面積:8,000.04u。
構造など:鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階+地上3階。
着工:1989(平成元)年11月21日〜竣工:1991(平成3)年6月20日。 |
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1899(明治32)年4月1日仲多度(なかたど)郡丸龜町が、市制施行により丸龜市となりました。 |
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参考頁:谷口建築設計研究所(谷口吉生)設計の広島市環境局中工場 |
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当美術館設立に寄せて |
私が少年時代を過ごした、想い出深い丸亀の地に美術館が建てられた事を大変嬉しく思います。現代美術を専門に展示する美術館は、全国的にもユニークであり、丸亀市民の皆様の力で建設されたこの美術館によって、まち全体が文化的な環境になって行くことを期待しています。 |
猪熊弦一郎 (いのくまげんいちろう:1902-1993) |
洋画家。香川県高松市出身。旧制丸亀中学校卒業、東京美術学校中退。本名は玄一郎。
藤島武二(1867-1943)にまなび1926(大正15)年帝展に初入選、のち特選。1936(昭和11)年小磯良平(1903-1988)らと新制作派協会をおこす。1938(昭和13)年フランスでアンリ・マチス(Henri
Matisse:1869-1954)に師事。1955(昭和30)年からニューヨークにすみ、抽象画に転じて海外を舞台に活躍。代表作に「Entrance-A」等。 |
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丸亀の街をぶらり散歩する計画をたてた時、丸亀市の観光情報で、駅前の一等地に建つこの美術館を知りました。しかし、猪熊弦一郎という芸術家の事をわたしは知らなかったのです。ただ立地したところから丸亀ゆかりの人物だろうとは思いましたが。 |
今(2014)年2月になって「NHK日曜美術館」をみていると“眼で見たカタチがアートに変わる!”というタイトルで猪熊弦一郎を取り上げ、三越デパートの包装紙、上野駅の大壁画など、多くの人が一度は目にしたことのある印象的なアートを生み出してきたと云っていました。確かに‘三越の包装紙’は見たことがありましたが、昔、10年ほど住んだ東北に行く時、帰省する時、仕事で上京した時など何度となく上野駅を利用していたのにそういう壁画があったのかと見過ごしていたようで、NET検索でその作品をみました。単に藝術にも疎いわたしだということでした。 |
14.03.05.裕・記編集 |