ののみやじんじゃ
野宮神社

  京都市右京区嵯峨野々宮町に鎮座している「野宮神社」です。
勢の神宮に奉仕する内親王が潔斎のため居住された跡で、今三つの祠があり、中央に天照大神を祀り、左右に愛宕、松尾の神を祀っています。
歴代天皇は未婚の皇女を神宮に奉仕せしめられ、これを斎宮(さいぐう)といいます。
斎宮に立たれる内親王は、まず皇居内の初斎院で1年余り潔斎されてからこの野宮に移り、3年間の潔斎の後、初めて伊勢に向かわれたが、その時の行列を斎王群行といいました。斎宮は垂仁天皇の時に皇女倭(やまと)姫命をして奉仕せしめられたのが始まりで、その後北朝時代(14世紀後半)に廃絶しました。
野宮は源氏物語にも現れ、謡曲、和歌などに謡われていますが、黒木の鳥居や小柴垣は昔のままの遺風を伝えるものです。
北野天満宮の初詣が主目的のバスツアーでしたが、嵐山にも行きました。
この野宮神社には、銀塩カメラ時代に(複数回)来たことがありますが、撮影したのは、はじめてだったのです。学生時代に絵馬を買ったことはあるのですが。
12.01.13裕・記編集

09.01.08撮影
京都市右京区嵯峨野々宮町1

09.01.08撮影
白峰弁財天、野宮大神(天照皇大神)、愛宕大神

09.01.08撮影

09.01.08撮影
(日本一) 黒木鳥居      平成5(1993)年4月大安吉日 嵯峨の宮 野宮神社 
黒木鳥居とは、樹皮のついたままの鳥居のことで鳥居の形式としては極めて原始的日本最古のものであります。
当社は、従来より鳥居の用材に「くぬぎ」を使用して三年毎に建替えしてきましたが、近年鳥居に適する「くぬぎ」が入手困難になって参りました。そこでなんとか昔の面影を残したいと考えて居りました処、幸いにも香川県高松市の日本興業株式会社より自然木の鳥居の寄進をうけ、この度建立の運びとなりました。
このくぬぎは同社が徳島県剣山の山麓より切り出し防腐加工を施し、奉製されたものです。また、鳥居の両袖の小柴垣は「くろもじ」を用い源氏物語をはじめ謡曲、和歌、俳句などにも現された黒木の鳥居と小柴垣の遺風を残したものであります。

09.01.08撮影
境内側から黒木鳥居をみました両側に(わずかしか写っていませんが)小柴垣
くぬぎ
櫟;橡;椚;櫪
ブナ科の落葉高木。山野に多く、樹皮は暗灰色で裂け目が多い。
葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。5月ごろ、雄花と雌花とが咲く。2年目の秋に球状のどんぐりがなり、食べられる。材は炭やシイタケの原木に、樹皮・実は染料に使われる。つるばみ。くのぎ。くにぎ。
季語: 花=夏、 実=秋。「椚」は国字。
くろもじ
黒文字
クスノキ科の落葉低木。山地に多く、樹皮は黒斑のある緑色、葉は楕円形で両端がとがる。雌雄異株。春、淡黄色の小花が多数咲く。材からようじを作る。季語花=春。



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