ちきゅうへいわかんしどけい
地球平和監視時計

  中区中島町の広島平和記念資料館東館1階ロビーに設置されている「地球平和監視時計」です。
「地球平和監視時計(Peace Watch)」は、「広島からの地球平和監視を考える会」(NPО法人Peace Watch Club)が設置し、除幕式は2001(平成13)年8月6日に行われました。
形状は、高さ≒3.1m、幅80cm、奥行40cm。御影石製の柱型時計です。
地球平和監視時計の発案者は、(広島県出身の)土井淳夫さんで、意匠デザインは岡本敦生さんです。
また、時計全体の製作協賛をセイコー(株)が、御影石部分協賛を(株)岩崎大理石が受持ったそうです。
この時計塔は、「日数表示」、「歯車装置」で構成されています。
1段目は、「広島への原爆投下からの日数」が表示されています。
2段目は、「最後の核実験からの日数」が表示されています。
新たな核実験が強行された場合、この日数をゼロにリセットすることで、広島からの抗議の力を増幅させます。
その下の歯車装置は、このままいけば人類が破局へ向けての「刻限」を刻み続けることを暗示的に警告しています。
一番上の歯車の回転数(毎分100回転)が、地球の危機的状況の深刻化により早く回転し、固定されている一番下の歯車に達したとき、装置そのものも自壊するという発想で制作したものです。
私たちはこの歯車の回転を止めるため、核兵器廃絶に向けて英知を結集し、軍事力に頼らない共生の時代を求めていかなければなりません。
2002年平和記念資料館東館内で撮影しこの頁を編集しました。
この地球平和監視時計の発案者である土井さんとNETで知り合いお話しして発案者である事を知り追記しました。
 
2022年4月13日中國新聞で報道で次のことを知りました。
『バイデン米国政権が昨(2021)年6月22日と9月16日にネバダ州地下核実験場で臨界前核実験を実施していたことが明らかになった。』とのことでした。
4月15日中國新聞では、
ここで取り上げている「地球平和監視時計」を4月13日夕方「499」を、昨(2021)年9月16日からの日数「209」に巻き戻した。』そうです。

2022年4月20日撮影(なので)
0216日
時計の表示を切り替えるのは通算28回目。
コロナ禍の2022年2月24日ロシア連邦がウクライナ(共和国制国家)へ侵攻し戦争がはじまり(広島県へのまん延防止重点措置が3月6日解除になったとはいえ感染者数は下げ止まりしたままの状況)、ロシア・プーチン大統領は、核兵器の使用があるような脅しをしている状況で、米国も使える核兵器の開発の継続で昨(2021)年6月9月臨界前核実験を実施していることが分かったのです。
核兵器保有国の核使用の誘惑は、核兵器禁止条約のもと核兵器の廃絶しかないことを示していると思わずにはおられません。しかし、その道筋は遠ざかるばかりと失望感が増すばかりで大きな壁となっているのですが、わたしのできることはアリの一穴よりも小さいでしょうがあきらめはしていません。
22.04.21.更新    02.04.01裕・記編集
2022年4月20日撮影

22.04.20.撮影
広島市中区中島町1 広島平和記念資料館東館1階ロビー

22.04.20.撮影
  上段:広島への原爆投下1945年8月6日から(撮影した)2022年4月20日まで“28016日”
下段:最後の核実験2021年9月16日から(撮影した)2022年4月20日まで“216日”

22.04.20.撮影
コロナ禍の処置から南側出入口は閉められています
2016年5月24日撮影

16.05.24.撮影
広島市中区中島町1 広島平和記念資料館東館1階ロビー(再稼働していました)

16.05.24.撮影
米軍の原爆投下1945年8月6日から(撮影日)2016年5月24日は25,859日
2014年11月18日撮影

14.11.18撮影
広島平和記念資料館東館工事で2016年春まで休止中の地球平和監視時計(別頁で編集)
2011年5月13日撮影

11.05.13撮影
広島市中区中島町1 平和記念公園内広島平和記念資料館東館1階ロビー
2009年5月30日撮影

09.05.30撮影
館外からみました(前回の北朝鮮の核実験から5日目)
2003年5月8日.撮影

03.05.08.撮影
市民が描いた原爆の絵・展   と  地球平和監視時計
2002年3月30日撮影

02.03.30撮影
館内からみました(前回の核実験から43日目)
2021年1月16日TV報道で、
『トランプ米政権が昨(2020)年11月(実施日は公表されず不明)、西部ネバダ州の核実験場で、核爆発を伴わない臨界前核実験を行ったことが1月15日までに、米ロスアラモス国立研究所の文書で明らかになった。同政権下では2019年2月以来で3回目とみられる。』
2019年5月27日ラジオやTV報道で次のことを知りました。
『米国が今(2019)年2月13日に臨界前核実験を実施していたことが判明し、広島平和記念資料館では、地球平和監視時計の最後の核実験からの表示が「530」から「103」に戻された。』ことを知りましたので追記しました。
米国は戦術核という使える核兵器の研究開発から実戦配備へ突き進もうとしているようです。
この流れを変え核兵器廃絶への道が遠くにあろうとも、唯一の被爆国であるわが国は米国に抗議すべきと思います。
まして、トランプ大統領訪日中(5/24〜5/28)だったのですから、今回判明した爆発を伴わない臨界前核実験であろうともわが国総理大臣は、友の耳に痛いことでも友だからこそ抗議しなくてはと思ったのですが、ただただ近隣諸国に対し軍事的な優位性を示すばかりで、あまりにも悲しむべきこととわたしは思いました。
2018年10月11日ラジオやTV報道で次のことを知りました。
『米国が昨(2017)年12月13日に臨界前核実験を実施していたことを受け、広島平和記念資料館では、最後の核実験からの日数を示す「地球平和監視時計」の表示が「403」から「302」に修正された』ことを知りましたので追記更新しました。
リセットは、2017年9月3日北朝鮮の地下核実験以来で25回目になります。
10月25日平和記念公園に立ち寄り撮影しましたので(302+14)=316⇒
18.10.26.画像追加

18.10.25.撮影
2017年9月3日北朝鮮が6度目の核実験を行いましたので同(9月3日)日午後4時半、前回の核実験からの日数「359日」を表示していた地球平和監視時計の表示を、「0」に志賀賢治館長がリセットしたそうです。
2001年8月6日に設置されたこの地球平和監視時計、リセットされるのは、昨(2016)年9月9日にあった北朝鮮の5回目の実験以来になります。
本館のリニューアル工事で実際に操作ができなかった2回を含めて24回目となるそうです。
※9月19日撮影しましたので(下欄)「最後の核実験からの日数」が16日となっています→

17.09.19.撮影
2016年春休止中だったこの地球平和監視時計は(新しい数字に改められ)再稼働していました。
5月27日現職の米国大統領がここ平和記念公園を訪問することで、公園立ち入り規制をすると聞きましたので、5月24日立ち寄り撮影しました。
20016年9月9日咸鏡北道吉州郡豊渓里の実験場で(通算)五度目となる核実験を実施しました。
北朝鮮は、「核弾頭の威力を判定する核爆発実験を行った」と発表しました。1月6日に続いて今年二回目の核実験でした。
9月15日平和記念公園に立ち寄り撮影しました。
北朝鮮は、国際社会の核実験停止、核兵器放棄の要求を無視し、核兵器保有が国の存続につながると考え、核兵器とその運搬手段である弾道ロケット実験を続けています。
核兵器の使用がどれほどの悲劇を生み、被爆後71年を過ぎたこんにちまでその影響で苦しんでいる多くの人々がいることを知り、核実験禁止へと舵を切ることを望み、今回の核実験に抗議し、この頁を更新しました。

16.09.15.撮影
2014年数字が東館の改修工事で更新できないまま、2016年1月6日北朝鮮が地下核実験を行いました。
20016年5月24日平和記念公園に立ち寄った時に再稼働されている処をみましたので、この頁を更新すべく撮影しました。
最後の核実験(2016年1月6日)からは「139」となっていました。
2014年11月4日にわかった、9月4日と10月3日の2 回実施した米国の新タイプの核実験に対してもわたしは強く抗議します
11月18日平和資料館総合案内所に立ちより尋ねました「2016年春まで、東館の改修でこの地球平和監視時計は休止中で、今回わかった米国の新型核実験に対応したデジタル表示変更は行う事が出来ない」とのことでした。
2014年11月4日にわかった、9月4日と10月3日の2 回実施した米国の新タイプの核実験に対してもわたしは強く抗議します
11月18日平和資料館総合案内所に立ちより尋ねました「2016年春まで、東館の改修でこの地球平和監視時計は休止中で、今回わかった米国の新型核実験に対応したデジタル表示変更は行う事が出来ない」とのことでした。
*数字か更新できないまま、2016年1月6日北朝鮮が地下核実験を行いました。
2013年10月31日ラジオニュースを聞いていて知った米国の新型核実験でした。次の日(2013年11月1日)中國新聞報道で、この地球平和監視時計のデジタル表示数が、2013年10月31日に(120から)「49」に変えられた事を知りました。
米国が新型の核実験を9月12日に実施したことが中國新聞の取材にNNSAが回答したことでわかった、
志賀賢治広島平和記念資料館館長が(午後4時に)スイッチを操作し、デジタル表示を「最後の核実験(5月15日米国の新型核実験)」からの日数“120”を“49”に変えた。リセット操作は今回で20回目だった。
』という報道でした。
新聞報道で、この地球平和監視時計のデジタル表示数が、2013年8月21日に(190から)「98」に変えられた事を知りました。
米国が新型の核実験を5月15日に実施したことがわかったことで、
志賀賢治広島平和記念資料館館長(60)が午後0時30分スイッチを操作し、デジタル表示を
「最後の核実験(2月12日北朝鮮の地下核実験)」からの日数“190”を“98”に変えた。
』という報道でした。
新聞報道で、この地球平和監視時計が2013年2月12日に「0」にリセットされた事を知りました。
『2013年2月12日北朝鮮が(通算3度目の)地下核実験を実施したことを受け、その日(2月12日)直近の核実験からの日数を示す「地球平和監視時計」の表示が「69」から「0」にリセットされました。
増田典之副館長が、広島平和記念資料館・東館1階ロビーに設置の平和監視時計のデジタル表示を切り替えました。
平和監視時計のリセットは、米国がオバマ政権下で4度目となる臨界前核実験を実施したことが判明した昨(2012)年12月7日以来。(地球平和監視時計が設置された2001(平成13)年8月以降では18回目となります。)』

13.02.14撮影
新聞報道で、この地球平和監視時計が2012年12月7日『2』にリセットされた事を知りました。
『米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)が2012年12月6日にネバダ州の核実験場で核爆発を伴わない臨界前核実験を実施したと発表しました。臨界前核実験は、昨(2011)年2月以来オバマ政権下では4回目で、通算では27回目の実験でした。この実験の発表を受け、広島平和記念資料館(前田耕一郎館長)が最後の核実験からの日数を刻む「地球平和監視時計」をリセットしました。その表示の「102」から「2」に戻しました。』
新聞報道で、この地球平和監視時計が2012年9月24日『28』にリセットされた事を知りました。
『米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)が2012年8月27日に6回目の新型の核実験を実施していたことが、9月22日になってわかり、広島平和記念資料館(前田耕一郎館長)が最後の核実験からの日数を刻む「地球平和監視時計」をリセットしました。表示していた数字「313」から「28」に戻しました。』
新聞報道で、この地球平和監視時計が2012年8月10日『55』にリセットされた事を知りました。
『米エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)が2011年に3、4回目の新型の核実験を実施していたことが今(2012)年になってわかり、広島平和記念資料館(前田耕一郎館長)は1月10日、最後の核実験からの日数を刻む「地球平和監視時計」をリセットしました。表示していた数字「285」から、米国の新型核実験が確認された昨(2011)年11月16日を起点にする「55」に戻しました。』

12.01.12撮影ですので『57』
2010(平成22)年11月18日と2011(平成23)年3月31日米国が新型の核実験を行ったことが5月22日分かったという事で、5月24日前田耕一郎広島平和記念資料館館長が、前回の核実験からの日数「251」を、3月31日(おこなわれた今回の新型核実験)からの日数「54」と改めたそうです。
2010(平成22)年9月15日米国が臨界前核実験を行ったことを10月13日エネルギー省ネバダ国家安全保障施設報道官が認め、事前発表をしなかった事も認めたそうです。
2009(平成21)年5月25日北朝鮮の地下核実験で「959」でストップして再び0にリセットされました。
2006(平成18)年10月9日北朝鮮の地下核実験で再び0にリセットされています。
わたしは、北朝鮮の地下核実験にも強く抗議します。2006年10月10日 再び抗議します。2009年5月25日
2006(平成18)年8月31日午前3時(日本時間)米国が臨界前核実験を実施し、再びこの時計の下段が0に平和記念資料館館長によって設定(リセット)されました。
米国は8月30日(現地時間)ネバタ州の地下核実験場で(通算23回目)の臨界前核実験を実施すると発表していました。
2006年は、(2月23日に)英国と共同実験をしたのについで2回目です。「ユニコーン」と名付けられた今回の実験は従来の横坑とは異なり、初めて立て坑で行われたそうで、米エネルギー省ネバダ事務所は「特段の理由はない」としていますが、偵察衛星で上空から見た場合、準備作業が本物の地下核実験と見分けが付きにくいそうです。米国が実験をする屁理屈は、米国の「保管している核兵器の安全性と信頼性を確保する為に不可欠な科学データーと技術情報の取得」といっています。
実験に抗議する私の理由
一瞬にして幾多の尊い生命を奪い人類の未来に重大な災いを招く核兵器の廃絶を願っているからです。  (廣島・長崎での被爆の悲惨な実態を繰り返してはならないと思うからです)
NPT(核兵器不拡散条約)に未加盟の印度とは核開発の協力を約束し、また自国の核兵器開発は着々と進めていながら、イランや北朝鮮の核兵器開発には反対するという相反する主張をしていることによって、核兵器の拡散に拍車がかかるという危惧をもつからです。
  朝日新聞の報道では臨界前核実験の記事は1面ではなく2面に掲載、抗議行動の記事は広島地方面にしか報道されていません。
報道にも実験への抵抗感がなくなってきたのかと・・・被爆の悲惨な惨状を知っている(日本の)報道機関は決して忘れてはならない反核の姿勢をと・・『原爆犠牲新聞労働者の碑』からも思い起こしていただきたい。

2006.09.02撮影
上段:米軍が原爆を廣島に投下して22307日目
下段:米国の今回の臨界前核実験から2日目



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