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国境の町 |
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大木惇夫(1895−1977):作詞 |
阿部武雄:作曲 |
東海林太郎(1898-1972):唄 |
1934(昭和9)年 |
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橇(そり)の鈴さえ 淋しくひびく 雪の荒野よ 町の灯よ ひとつ山越しゃ 他国の星が 凍りつくよな 国境い
故郷はなれて はるばる千里 なんで想いが とどこうぞ 遠きあの空 つくづく眺め 男泣きする 宵もある
行方知らない さすらい暮らし 空も灰色 また吹雪 想いばかりが ただただ燃えて 君と逢うのは いつの日ぞ |
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戦友別盃の歌 大木惇夫:作詩 |
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言ふなかれ、君よ、わかれを、世の常を、また生き死にを、海ばらのはるけき果てに
今や、はた何をか言はん、熱き血を捧ぐる者の
大いなる胸を叩けよ、滿月を盃にくだきて
暫し、ただ醉ひて勢へよ、わが征くはバダビヤの街、君はよくバンドンを突け、この夕べ相離るとも
かがやかし南十字を
いつの夜か、また共に見ん、言ふなかれ、君よ、わかれを、見よ、空と水うつところ
默々と雲は行き雲はゆけるを。 |
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※バダビヤ(いまの呼称:ジャカルタ)、バンドンは(当時)日本軍が占領していたインドネシアの地名 |