かくへいきはいぜつにかんするひろしまけんせんげん ひ
核兵器廃絶に関する広島県宣言碑 

  中区基町の広島県庁議会棟前に建立されている「核兵器廃絶に関する広島県宣言」碑です。
核兵器廃絶に関する広島県宣言       昭和61(1986)年3月22日 広島県
人類史上最初の原子爆弾の惨禍を体験した私たち広島県民は、核兵器の恐ろしさと被爆者の今なお続く苦しみをかみしめ、再び、広島・長崎の悲劇を繰り返すことのないよう、機会あるたびに核兵器の廃絶を世界の人々に強く訴え続けてきた。             
しかしながら、今日なお、核兵器を保有するすべての国の核軍備拡大競争が国際緊張を高め、世界の平和と人類の存在に脅威を与えている。
生命の尊厳を改めて確認し、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現に努力することは、現在に生きる私たちの責務である。国際平和年に当たり、広島県は、国是である非核三原則を県是とすることをここに宣言する。 
被爆地広島市を包括する広島県、毅然とした姿勢で機会あるごとに平和の願いを、核兵器の廃絶を、世界に向けて発信しなくてはならないのではと広島県民のわたしは思うのです。
「・・・生命の尊厳を改めて確認し、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現に努力することは現在に生きる私たちの責務である。・・・」と宣言で述べているのですから。
核廃絶と世界の恒久平和の実現を碑文の中で述べていますが、2002年6月政府首脳が非核三原則を将来見直す可能性があると発言しましたが見直し論は許されないものとわたしは思います。
非核三原則とは、『核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という(日本)国の基本政策です』。
1971(昭和46)年11月24日(当時の佐藤首相が決断し)衆議院本会議で(沖縄返還協定の付帯決議として)非核三原則遵守を盛り込んだ決議を採択し、以来国是とされています。
2002年撮影しこの頁を編集しました。2010年この碑の周りも撮影しました。
2014年7月憲法を無視し、国会での論議も碌にすることもなく、閣議決定で、「集団的自衛権の行使」を認める決定をしました。
『他国への攻撃に自衛隊が反撃する集団的自衛権の行使を認めるために、憲法解釈を変える閣議決定をしました。歴代内閣は長年、憲法9条の解釈で集団的自衛権の行使を禁じてきていました。
安倍首相は、その積み重ねを崩し、憲法の柱である平和主義を根本から覆す解釈改憲を行いました。』
この碑で述べている非核三原則もないがしろにする現在の内閣。「武器輸出三原則も勝手に変え」、「集団的自衛権の行使容認」などやりたい放題の政策にストップをかけなければならないとわたしは思っていますので、2014年撮影の画像を加え、2015年この頁を更新しました。
15.04.29.更新   02.10.15裕・記編集

02.10.09撮影
広島市中区基町10-52  県庁議会棟前

10.01.18撮影

10.01.18撮影
碑を後ろ側からみました(画像左側:広島そごう)

14.10.26.撮影

14.10.26.撮影
広島県より前{昭和60(1985)年7月3日}広島市議会は非核決議を行っています。
核兵器廃絶広島平和都市宣言に関する決議
広島市は、被爆以来一貫して、再びヒロシマを繰り返さないため、核兵器廃絶を全世界に強く訴え続けてきた。
しかし、被爆者をはじめ、世界諸国民の願いにもかかわらず、依然として核軍拡競争が繰り返され、人類は今まさに存亡の岐路に立たされている。核兵器の廃絶は一刻の逡巡も許されない、人類の死活にかかわる最も重要かつ緊急の課題となっており、その実現に努力することは、人類史上最初の被爆都市広島の責務である。
広島市議会は、被爆四〇周年を迎えるにあたり、改めて核兵器廃絶の緊急性を世界に強く訴えるものである。
さらに、「広島平和記念都市建設法」の理念に基づいて、平和都市建設を進めるとともに、広島市は、核をつくらず、持たず、持ち込ませずの非核三原則を守り、ここに、核兵器廃絶平和都市であることを宣言する。



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