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| 安芸高田市甲田町高田原の甲田文化センターに建立されている「平和の像」です。 |
| 表面； |
平和 |
| 裏面： |
平成2（1990）年8月 甲田町原爆被害者の会建之
塑像 片岡 亨 |
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平和の像建立の趣旨
昭和20（1945）年8月6日世界で初めて原子爆弾が広島に投下され一瞬にして廃墟となり多数の死傷者を出しました。ニ度とこのような悲惨なことを繰返さないことを願い、次世代の母親となって、子孫を継承する少女こそ恒久平和の担い手です。その姿を象徴してこの像を建立します。 甲田町原爆被害者の会 |
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※高田郡甲田町は、2004（平成16）年3月1日高田郡6町が合併して安芸高田市が発足し消滅しました。 |
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甲田町は、甲立町と小田村が合併して1956（昭和31）年成立した町です。
広島原爆戦災誌（わたしが要約しました）によると、
『8月6日建物疎開で勤労奉仕隊として小田村から7人出動していた。
広島市から第一便として午前11時着の列車で、第二便午後3時ごろにはひどい火傷者や重傷者が続々到着しはじめたそうです。
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収容所 |
所在地 |
開設日 |
収容者数 |
死体の埋火葬数 |
閉鎖日 |
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甲立国民学校 |
甲立町 |
8月8日 |
約160 |
8 |
8月18日 |
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木坂旅館 |
小田村 |
8月7日 |
35 |
- |
8月14日 |
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松村旅館 |
小田村 |
8月7日 |
41 |
- |
8月15日 |
救護状況
甲田町から医師1人が8月8日〜24日
甲田町警防団は8月7日〜15日一日平均52人が甲立駅から汽車で出動、（広島市内の）相生橋・横川・三篠付近の死体処理作業にあたった。
小田村医師並びに看護婦（現在呼称看護師）各1人が8月6日から出動。
小田村警防団は8月8日〜15日26人延192人が芸備自動車に分乗して、（広島市内の）横川橋付近で下車し数班に分かれ救援活動にあたった。』そうです。 |
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| ※ |
15年4月27日中國新聞報道で、「安芸高田市甲田町被爆者の会解散 高齢化二世会できず」と知りました。
『安芸高田市甲田町の被爆者でつくる甲田町原爆被害者の会（境章造会長）が4月24日、解散した。役員の高齢化や会員数の減少から、組織の運営が困難となった。
この日、同市甲田町の甲田人権会館であった非公開の臨時役員総会で決めた。出席者によると、役員24人が出席し、全員同意の上で解散を決議したという。
同会は、後継として被爆２世の会の立ち上げを模索したが、まとまらなかった。昨（2014）年7月の役員総会で、解散の方針を固めていた。境会長（83）は「存続へ努力してきたが、限界が来た。先輩の方々には申し訳ない」と肩を落とした。
甲田町被爆者の会は、1967（昭和42）年に発足した。
1980年代前半まで町内で、追悼式典を夏に開いていた。
1990（平成2）年、恒久平和を願い、ブロンズ製の「平和の像」を町内の甲立小学校に建てた。その後、甲田人権会館の近くに整備された広場に移設した。
8月6日には町内の園児が折り鶴をささげ、会員が被爆証言を続けてきた。
発足時に約500人いた会員は、年々減り229人。平均年齢は80歳を超えた。
安芸高田市では、6町（吉田町、八千代町、美土里町2005年解散、高宮町、甲田町、向原町）による2004年の合併時に、各町に被爆者団体があった。』そうです。 |
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2015年12月27日中國新聞で次のことを知りましたので追記しました。
『2015年甲田町（上記）と八千代町の被爆者団体が解散。
高宮町の原爆被爆者友の会2016年解散し、新団体へ移行予定。』 |
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| 爆心地から≒85kmも離れた甲田町ですので、勤労奉仕隊等の方々が直接の被爆者だったので僅かのようですが、被爆後救護活動で（広島市内への）入市被爆者が多数であったようです。 |
| この平和の像は当初（救護所になった）甲立小学校に建立され、のち甲田町役場前（合併後現在：安芸高田市甲田支所）が“こうだプラザ”がつられその公園広場に移設されたそうです。 |
今（2013年）回、芸備線の甲立駅から広島側の未撮影JR駅を撮影しようと思ったのです。
JR広島駅からJR甲立駅まで行き戻る列車を待つ時間的なものがあり、地図をみると甲田図書館があり文化センター ミューズが駅から遠くないとこにありましたので野外彫刻が設置されているかもしれないと思い、立ち寄ってみたのです。
館内には彫刻作品の展示はないようでしたが、前庭をみると彫刻作品が目にとまり近づいてみました。
それがここで取り上げた｢甲田町（原爆被害者の会建立）・平和の像｣でした。 |
| 13.10.30.裕・記編集 |
