栗原貞子詩碑「生ましめんかな」 (広島貯金局・被爆屋上タイル)

  中区東白島の現・日本郵政グループ広島ビル前庭に建立されている栗原貞子詩碑「生ましめんかな」です。
※この詩碑の(台座)床には、広島貯金局で被爆した屋上タイルが貼ってあります。
この碑は、平成元(1989)年8月6日 (当時の)中国郵政局により建立されました。
詩碑の「生ましめんかな」は、原子爆弾が投下された1945(昭和20)年8月6日夜、広島貯金支局地下室に避難していた被爆者が突然産気づき、そこにいた産婆が、自らの怪我を省みずに無事赤ん坊を取り上げ、それと引換えに自らの命を落としたという内容です。
(この詩は架空の話ではなく)実際に起った出来事を聞いた栗原貞子が、脚色を加えて作った詩です。
赤ちゃんを生んだ母親も、産ませた産婆さんも、当時広島貯金局に勤めていた人の奥さんだったそうです。
赤ちゃんは、被爆2日後生まれた小島和子さんだったという事をTV番組などでわたしは知りました。*
また、産婆さんは、その後も生き80歳まで仕事を続けられたそうです。
*Wikipediaによると。生まれた赤ん坊は1ヶ月後に死亡したとあります。しかし、現在訂正されています。
       栗原貞子(1913-2005)さん (歌人)
1913 大正2年3月4日 広島市可部町に生まれ
1945 昭和20年8月6日 広島市祇園町長束(爆心地より≒4,000m)で被爆
2002 平成14年1月1日 新世紀を平和の世紀に’のメッセージを出されました。
2005 平成17年3月6日 死去
広島貯金支局 被爆」屋上タイル
場所:広島市中区千田町1-15-2
被爆:昭和20(1945)年8月6日午前8時15分
取壊:平成元(1989)年3月
旧広島貯金局庁舎取壊にあたり、被爆屋上タイルを採取し、ここに保存します。
広島貯金支局は、爆心より≒1,600m
      関連頁:広島貯金支局・原爆被災説明版
この詩の舞台になった場所は、ここ東白島ではないのですが、郵政関連ということでここ郵政公社中国支社に建立されています。
栗原貞子さんの詩「生ましめんかな」をわたしは涙にかすみながら読んだのです。
(いまを生きる男のわたしに産婆という仕事の選択はありえませんが)究極の状況で果たして自分はその行動を取れただろうかと考え込んでしまいました。
2001年ここに建立されている「郵政関係職員慰霊碑」を訪ねた時に、その根際にこの「広島貯金支局被爆屋上タイル」碑その中にここで取り上げた栗原貞子詩碑があることを知ったのです。
2015年久しぶりに撮影しましたので、この頁を広島貯金局・被爆屋上タイル(栗原貞子詩碑「生ましめんかな」)から栗原貞子詩碑「生ましめんかな」主体の頁に再編集しました。 
コロナ禍の2021年訪ね撮影したのでこの頁を更新しました。
22.07.10.更新  15.04.23.再編集  01.10.20裕・編集

01.10.15撮影
広島市中区東白島19-8 元・中国郵政局(2003年4月1日より郵政公社中国支社:現在・日本郵政グループ広島)









































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06.02.28撮影
平成元(1989)年8月6日建立 中国郵政局

15.04.09.撮影

15.04.09.撮影

15.04.09.撮影

15.04.09.撮影
2015年の“「生ましめんかな」詩碑”と“被爆アオギリ二世”

21.03.04.撮影
2021年の“「生ましめんかな」詩碑”と“被爆アオギリ二世”

21.03.04.撮影

21.03.04.撮影
「広島貯金支局 被爆屋上タイル」碑 と 「生ましめんかな」詩碑 と 被爆タイル(実物)

21.03.04.撮影
「生ましめんかな」詩碑 と 被爆アオギリ二世

21.03.04.撮影
「生ましめんかな」詩碑 と 被爆アオギリ二世

21.03.04.撮影
(後側から)みました

21.03.04.撮影
「郵政関係原爆慰霊碑」 と 「生ましめんかな」詩碑 と 被爆アオギリ二世
敬称は略しました




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