段原町内会原爆慰霊碑

  南区段原の猿猴川緑地に建立されている「段原町内会原爆慰霊碑」です。
※被爆70年事業の広島市市民局平和推進課編集「原爆関係の慰霊碑等の概要」は、碑銘を“段原地区町民慰霊碑”としています。
段原地区は爆心地の反対側で比治山がありますので、1945(昭和20)年8月6日原爆による家屋の倒壊も少なく、火災も発生しなかったそうです。しかし、建物疎開作業のため雑魚場町(現在の国泰寺町、爆心地から≒1,200m)に動員された地区住民など、地区内では約800人が犠牲になったそうです。
原爆犠牲者を慰霊するため、きのこ雲に似た形の石で碑を建立し、碑の横に山本康夫さんの「原爆に あまた逝かせし なげきのみ うづきてやまずきのふのごとく」という歌碑が建てられています。
建立:昭和34(1959)年8月6日
建立者:段原本通商店街 段原十二ヶ町








































































広島原爆戦災誌によると
段原地区の範囲は京橋町から比治山公園を含んでいますのでその中から段原という町名がついたもの。
比治山地区より段原の付く町名を抜き出してみました、比治山地区は比治山(標高≒70m)が爆心地からの衝撃や火災発生の防壁となり焦土化を防いだといわれています。
(比治山公園東裏にあたる)段原末広町猿候川河岸付近は爆心地から≒2500m。南段原広島女子商業付近で≒2000m、最も遠い地点は現在の広大東雲分校跡付近で≒4400mであったそうです。
町内会名 建物戸数 世帯数 住民数 全壊 半壊 小破 無事 即死者 負傷者 無事
段原大畑町 303 302 1085 65% 25% 10% 25% 36% 39%
段原町 129 129 398
段原東浦町上 269 268 864
段原新町上 306 312 932 55 35 10 20 32 48
段原中町上 73 90 315
段原末広町 303 302 1132
段原東浦町下 120 118 365 10 70 20 70 30
段原新町下 248 240 720 60 30 10 70 30
段原中町中 290 315 1260
段原中町下 188 215 850
60 30 10 70 30
段原山崎町 168 118 427 30 60 10 36 65
段原日出町 342 320 932 10 80 10 25 75
南段原町1丁目 154 145 497 70 20 10 70 30
南段原町2丁目 200 215 782 70 20 10 70 30
2002年資料をみてここ南区段原の大正橋西詰のこの原爆関連の慰霊碑を訪ね、頭を垂れて撮影しました。
2006年になりましたが、広島原爆戦災誌をみて、加筆しました。
2015年久しぶりに訪ねましたので、掲載の画像も見直し、この頁を再編集しました。
15.09.27.再編集     02.10.15裕・編集

02.10.01.撮影
広島市南区段原3‐1 猿猴川緑地(大正橋西詰)
02.10.01.撮影
衆議院議員砂原格(1902-1972)書

02.10.01.撮影

































 











































 



 











 







 







































06.08.06.撮影
2006年原爆忌久しぶりに訪ねてみました

07.01.20.撮影
(猿猴川の根際に猿猴像が設置されました)

15.09.05.撮影
(慰霊碑の後側で駅前再開発ビル工事中です)

15.09.05.撮影

15.09.05.撮影

15.09.05.撮影

15.09.05.撮影



「原爆関連慰霊碑等巡り」編
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