(古川の)神田橋

  安佐南区古市1丁目と中筋4丁目を結び古川に架かる「神田橋」です。
神田橋は橋脚がない1スパンの橋です。
上下線別々の橋で、真中にアストラムライン(広島高速交通広島新交通システム)の高架がありその橋脚が一基設置されています。
この古市と中筋を結ぶ神田橋は、1912(大正初)年頃までは、幅三尺余の木橋であったと聞きます。
現在の神田橋は、竣工板から上下線とも1986(昭和61)年12月に架橋された事がわかりましたので、開通したのは翌(昭和62)年とわたしは思っていましたが、この橋の近くの山田美容室の山田さんに“1988(昭和63)年2月に渡りはじめ式が催された”ということを伺いました。
神田橋
1986(昭和61)年12月
(発注者)広島市
道示(1980) 一等橋
使用鋼材 SS41.SM50YA.SM50YB
製作 三菱重工業株式會社広島製作所
* 現在の神田橋の(古川)上流すぐに安川が流れ込んでいます。
これは、1955(昭和30)年洪水防止を目的に安川を東側にまっすぐ古川に合流させたからです。(それまでは安川は、手前の方で、単独で、南に流れていました)。
* 古川は、太田川水系の支流で1級河川です。
安佐南区の高瀬大橋(八木2丁目)北詰から太田川と分岐して、祇園町西原地区で本流(太田川)と合流します。流長7.2km。1930(昭和5)年5月河川法の施行を受けています。
1607(慶長12)年太田川は(洪水で)流路が変更、当流路から高宮郡中筋古市・東野両忖と小田・矢口両忖の間を割る新川(現・太田川)が誕生しました。それ以来旧流路として現名称・古川が誕生しました。
(東区)牛田に住んでいたわたしは、「神田橋」と云うと京橋川に架かる神田橋をすぐに思うのですが、
安佐南区をぶらり散歩しだして地図をみて、古川に(同名の)神田橋が架かっていることを知ったのです。
古川に架かる橋々を取り上げている今回神田橋で終わりにしようかなと思っていましたが、上流の小瀬大橋まで撮影に行ったのです。その時橋桁に取り付けてある竣工板をみると“神田橋”とあったことから現在の神田橋が架橋されるまでは、小瀬大橋は神田橋として架橋されたのではないかと思いましたが、資料をみると1987(昭和62)年6月旧(神田)橋と新(神田)橋が西詰で交差している写真がありましたので、わたしの考えは違っていました。
13.04.04更新    13.03.03.裕・記編集

13.02.16.撮影
広島市安佐南区古市1丁目と中筋4丁目を結ぶ神田橋を≒南東よりみました

13.02.16.撮影

13.02.16.撮影
神田橋を≒西南よりみました

13.02.16.撮影

13.02.16.撮影

13.02.16.撮影
古川に安川が入り込んでいます(右奥側:安川に架かる橋は安川新橋です)

13.02.16.撮影
神田橋を≒北東(上流側)よりみました

13.02.16.撮影
安川新橋根際から神田橋をみました



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