|
通称平和記念式典で配付されているパンフレットの中に挿めてあった(A4版の一枚の紙にいままでもあった国連事務総長のメッセージだけではなく裏面に久しぶりに今年は印刷されていた)『ブーク・イェレミッチ第67回国連総会議長あいさつ』を読んだとき、毎年表現は違っても国連事務総長の挨拶文のように通り一遍のあいさつの文章だな〜と思ったのです。
挨拶に登壇したイェレミッチ国連総会議長を遠くから見たとき、若い人だなと思い、挨拶を聞きながら独語でなく英語であるのでしょうが、どこか訛があるように思ったのです。 |
ブーク・イェレミッチ(1975- ) |
セルビア共和国*外相(2007-2012)。ベオグラード市(セルビア共和国首都)出身。(英国)ケンブリッジ大学卒(理論物理学)。
ドイツ銀行財務アナリスト、ロンドンの薬品企業等勤務。2000年ユーゴスラビア連邦共和国電気通信相補佐官。2003年セルビア・モンテネグロ国家連合国防相補佐官。2004年セルビア共和国大統領上級補佐官(外交政策担当)。趣味:古地図の収集。
|
* |
2006年旧ユーゴスラヴィア連邦の継承国として独立したセルビア共和国。
南東欧のバルカン半島に位置し、西と東の文化が融合した独特の雰囲気やスタリ・ラスとソポチャニ修道院の世界遺産などがあり、人口約750万人、大陸性気候の国。
言語:セルビア語。宗教:セルビア正教、カトリック、イスラム教等。 |
|
|
※資料は、国連広報センターの資料などを参考にしました。 |
通り一遍のあいさつの文章とわたしは浅はかにも思ったので、取り上げることもないかなと思ったのですが、翌日(8月7日)中國新聞の単独インタビューに答えたという記事をみて、38歳という若さ、セルビアの外相だったという経歴に目が留まったのです。
セルビアといえば(わたしは)詳しいことはわかってはいませんが、民族対立で崩壊したユーゴスラビア紛争を経験した国の出身者であることを知り、改めて読み直したあいさつ文の中の“平和とは”との言葉には経験からきたであろう力強さがあり、38歳といえばわたしの息子と幾歳も違わない若さで、外相を務め国連総会議長を勤めていることにこれからの世界平和に力を発揮する人物になるのだろうな〜と(わたしは)思いましたので取り上げました。 |
13.08.09.裕・記編集 |