(平和大通り芸術展2019)髙瑞作「“Stand Up !”Series」

  中区大手町のホテルサンルート広島に展示されている髙瑞作「“Stand Up !”Series」です。
※2019年2月23日から3月24日まで開催されます。
髙瑞(Kohsui)    “Stand Up !”Series 2018
平成29(2017)年度終了制作買上げ作品
広島市立大学芸術資料館所蔵
(本名:髙 瑞雪 こう みゆき)芸術学研究科 彫刻研究分野
ミクストメディア:毛、ラメパウダー、石粉粘土、犬の置物
この「"Stand Up!" Series」はインスタレーション形式の作品です。
5個の座っている実物大の犬の置物を解体し、組み直すことによって、もともと座っている犬を立った姿に変えています。まるで動物たちが「立て!」というコマンドに対して反応したようです。よく見れば一個一個にまだ座っていた時の名残があり、それぞれの体にはキラキラする雲のような塊が付与されています。
作者の制作意図としては、この作品によって何らかの「転生」を起こそうとしています。座っている犬が立つことによって解放されて、さらに超自然的な物体へと変貌しています。この作品も関連の修了作品「Animals are Spinning Stars」も作者が学部の時から抱いている自然界への考えが反映されていて、造形的にも技術的にもクォリティー(≒品質)が高く、非常に叙情的でデリケートな彫刻です。作者は様々なメデイアを巧みに利用し、作品制作を行い彫刻の領域を広げています。
(Installation art)
インスタレーション:


(Wikipediaを参照)

1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。
ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術。ビデオ映像を上映して空間を構成することもあれば(ビデオ・インスタレーション)、音響などを用いて空間を構成する(サウンド・インスタレーション)こともある。
作品プレートには作品についてのコメントはなかったので、広島市立大学の2017年優秀作品紹介頁にこれらの作品についての(上記)コメントがありましたので引用しました。
(今回は、5作品のうちの2作品がホテルロビーに展示されていました。)
新聞やローカルニュースでこの平和大通り芸術展が今(2019)年も開催される事を知りました。
ここサンルートホテル上階のレストランからは眼下に平和記念公園がみえ撮影スポットとわたしは思っています。
1階ロビーに展示されていますので、フロントの方に声をかけ、許可をいただき撮影しました。階段下という2匹目の作品の展示場所がわからなかったので、フロントで尋ね、仕事中の手を止めわざわざ案内していただくというわたしの大失態でした。
作品に触ることはしなかったというものの素材は何だろうと思った作品で、広島市立大学のweb siteのこの買上げ作品の紹介頁でわかりましたが。
 19.02.26. 裕・記編集

19.02.24.撮影
広島市中区大手町3-3-1  ホテルサンルート広島

19.02.24.撮影
117×145×45cm 

19.02.24.撮影

19.02.24.撮影

19.02.24.撮影

19.02.24.撮影
(階段の下に展示作品)

19.02.24.撮影

19.02.24.撮影

19.02.24.撮影
(平和記念公園の方を耳をぴんと立て見ているようでした)



「平和大通り」編


「野外彫刻など」編



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髙瑞作「“Stand Up !”Series」


平和大通り芸術展2019(概説)


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