(大賀ハスといわれているハス

  中区中島町の平和記念公園・平和の鐘の周りの池に植えられている「大賀ハス」です。
※大賀ハスと云われていますが、(ハスに詳しい方より)孫文ハスではないかとご教授いただきました。
なぜ、蓮がここ“平和の鐘の回り”の池に植えられたか?
『平和の鐘の回りの池に(大賀)ハスが植えられているかというと、あの日(1945年8月6日)被爆し傷ついた方々が蓮の葉で傷をおおい、火傷の痛みを少しでもしのごうとされたそうです。
被爆して亡くなった多くの方々の霊を慰めるという事から植えられた。』と云うことだそうです。
ハス(蓮):(lotus)
ハス科の多年生水草。根茎は泥中を横にはい、先端部は養分を蓄えて肥厚する。
葉は盾状、葉身は円形で径30cm、水面に浮かぶ浮葉と、長い葉柄がある空中葉の2型がある。
花は大形、桃色の花弁が多数ある。果実は楕円形で、逆円錐)形の花床に埋没する。
根茎の肥厚部を蓮根といい、食用とされる。蓮根の栽培は日本や中国、東南アジアで古くから行われている。日本でよく栽培されている品種には収量が多い支那種と耐寒性の強い備中種があり、ともに中国から導入された。栽培には古くは池や沼を利用していたが、しだいに水田で行われるようになった。最近ではビニルハウスを使っての促成栽培も行われている。
ハスとスイレンの違いがよくわからなかったのです。
資料によると若干の例外はあるものの
スイレンは浮き葉(水面に浮いた葉)で花は水面で咲く、
ハスは浮き葉と立ち葉(水面より高く上がる葉)があり花は水面より高く上がり咲くそうです。
大賀一郎(おおが いちろう:1883-1965)
植物学者。岡山県吉備町出身。
1909(明治42)年東京帝国大学理科大学植物学科を卒業、大学院に進学し藤井健次郎に師事したが、まもなく第八高等学校教授に就任。
中国東北地区を視察中、普蘭店の泥炭地で埋蔵500年と推定されるハスの実を採集、1917年これの発芽に成功して以来ハス研究に進み、「古ハスの果実の研究」で理学博士の学位を取得した(1927)。以後、関心は、ハス糸で織ったと伝承された織物、それに関する工芸美術品の研究に及び、古文化財の自然科学的な方法による研究の先駆けとなった。
1951(昭和26)年には千葉市花見川区検見川(けみがわ)町の遺跡から縄文時代(推定2000年前)に咲いていた古代ハスの種3粒を発見し、そのうちの一粒を開花させ「大賀ハス」の名を得た。
わたしは、資料をみて2003年にこの(大賀ハスと云われている)ハスを撮影しこの頁を編集しました。
今(2005)年3度目でやっと花びらが散りかけの一輪だけの花を撮影しました
2008年10月になってこの頁をご覧になった福岡のKさんから
大賀ハスは、古代ハスで、花はピンク色です。レンコンのハスより少し花が小さいようです。
掲載のハスは、たぶん孫文ハスという種類の、中国から孫文が持ち込んだといわれている白ハスじゃないかと思われます。』というメールをいただきました。
確かに千葉公園等などの大賀ハスの画像をみるとピンク色が濃いように思いました。標題を「大賀ハス」としていましたが、「大賀ハスといわれている」と訂正しました。
2019年久しぶりに大賀ハスといわれている蓮をみようと行ったのです。
ハスが咲く時期ではないと思ってはいましたが、みるとハスの株は無く、水面が見えるだけで、ハスは枯死してしまったように思いました。指摘を受けたとはいえ大賀ハスと云われるこのハスが枯れてしまったのかと沈んだ気持ちになりました。
いま(2019年5月)の状況をしめすために寂しくシャッターを押しこの頁を更新しました。
NETで次のような指摘を受けました。
『枯れて無くなったのではなく、3月頃に植え替えられて、未だ葉が出てなかっただけで、そこには間違いなく蓮は植わってますよ。』
近年、目が悪くなってきているとはいえ、植え替えられたという状態ではなかったなと思いましたが、6月25日平和記念公園に行きましたので、この池のハスも観なくてはと思ったので立ち寄りました。
やはり、枯れてしまい?水面にハスの姿はありませんでした。
池の底もそれなりにみましたが、ハスの茎らしいものもありませんでした。5月と同じように6月も寂しくシャッターを押しました。
(2019年)8月24日中國新聞を見ていると
ここ平和の鐘周りの池のハスが咲くという記事と蓮の花の写真が掲載されていました。
ここの処目が悪くなってきているとはいえ、わたしの見間違いでしたので、お詫びいたします。
コロナ禍の2021年6月、2022年7月日赤での健診後、思い出してここへ立寄ってみました。
時期は遅いようでしたが、ハスの花が終わり種ができるような処を撮影しましたので、この頁を更新しました。
撮影経過
2003年7月・8月 2004年2月・8月 2005年7月 2006年9月
咲いた花 枯れた処咲いた処 種になる処 種になりました
2019年5月・6月 2021年6月 2022年7月
枯れて撤去された? 間違いで蕾を確認 種になろうとした処
22.07.25.更新    03.06.07裕・編集

03.07.21.撮影
広島市中区中島町1  平和記念公園・平和の鐘の周りの池

03.07.21.撮影
向うに見える人達は元安川ごしに原爆ドームの説明をしているガイドの話を聞いている処です

03.08.12. 撮影
池の周りを見ましたが最後の花?のようでした(左はもう種が)

04.02.22.撮影
平和の鐘周りの池東側がハス (冬で枯れています)

04.08.06.撮影

04.08.06.撮影
まだ咲いていました 左:平和の鐘、中央:平和の時計塔

04.08.06.撮影
2004年平和祈念式典後行ってみました

05.07.28.撮影
2005念も咲いていました

06.09.02.撮影
花咲けば種になり、平和の鐘の後ろの百日紅はいまが花盛りでした
ハスは枯れて撤去された?2019年5月

19.05.23.撮影

19.05.23.撮影
平和の鐘周りの池、西側のスイレン、東側ハスだったのですがハスは無くなっていると云っていい状況でした
やはり枯れて?ハスはなくなった2019年6月

19.06.25.撮影
やはりハスの姿はみえなかったのです

19.06.25.撮影

19.06.25.撮影
水連の葉っぱが流れてきたようですが、池の底をみましたが、ハスの茎などはないようでした
2021年6月22日

21.06.22.撮影
ハスの花はいまからのようでした

21.06.22.撮影
花の開花はこれから

21.06.22.撮影
咲き始めのようでした
2022年7月15日

22.07.15.撮影
ハスの花盛りの季節は終わったようでした

22.07.15.撮影
ハスの花が終わり種になろうとしているようでした



「平和記念公園の草木達」編



広島ぶらり散歩へ
平和の鐘
(周りの池)大賀ハス
    大賀ハスの花
(周りの池)スイレン


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