(平和記念公園元安川右岸の)ソメイヨシノ

  この頁では、主に中区中島町の平和記念公園(元安川右岸沿い)のサクラを取り上げました。
*平和記念公園には、各所にソメイヨシノが植樹されていますが、ここではその中でも花見の名所にもなっている元安川右岸沿いのソメイヨシノを取り上げました。
 植樹 
桜樹 150本
昭和30(1955)年4月
  語り継ぐ平和の緑   台帳番号E-3  国内外からの寄付樹木
樹種:樹種ソメイヨシノ (Prunus × yedoensis)
寄付者:広島市商業学校 第5回卒業生
寄付年:1956(昭和31)年4月5日、6日
寄付の経緯
原爆犠牲者の霊を慰めるとともに平和記念公園の施設の拡充を図ろうとの発意で広島市商業学校の第5回卒業生の25周年記念として、昭和31(1956)年4月5日、6日の両日、平和公園内、平和大橋横の堤防に苗木150本が植樹されました。
広島市商業学校〔大正10(1921)年創立〕は、昭和19(1944)年に国策により市立造船工業学校への転換を余儀なくされていましたが、被爆当時、爆心地付近で建物疎開作業に出動していた生徒・職員は被爆により全員が亡くなりました。
国際会議場西側の河川沿いにはこのことが記載された慰霊碑があります。
    (裕編集の)広島市立商業・造船工業学校慰霊碑 
ソメイヨシノ:  バラ科の落葉高木。オオシマザクラとエドヒガンの雑種で、明治初年に東京・染井(現在の豊島区巣鴨付近)の植木屋から売り出されたサクラである。4月の初め、葉の出る前に、径3〜3.5cm、淡紅白色の花が開き、各地にもっとも広く植栽され、花見の主体になっている。花弁は広楕円形で頂部に切れ込みがあり、萼と柄には細毛が多く、花柱には開出毛がある。葉は互生し、楕円形または広倒卵形、長さ約8cmで先は鋭くとがり、縁に鋸歯があり、裏面と葉柄には細毛がある。果実はまれにつき、5〜6月に赤紅色から紫黒色に熟す。
   
サクラ:
(Japanese cherry)
バラ科の落葉高木または低木で、おもに北半球の温帯と暖帯に分布する。
サクラ属のうち、スモモ、モモ、ウメ、ニワウメ、ウワミズザクラなどの亜属を除いたサクラ亜属のものを一般にサクラと称し、花の美しいものが多く、日本の花の代表として外国にも知られている。なお、食用のサクランボはカラミザクラ(唐実桜)やセイヨウミザクラ(西洋実桜)などの系統のものである。日本の山野にはヤマザクラなど約10種類を基本にして、変品種をあわせると100種類ほどのサクラが野生しており、また、これらから生まれた200〜300の園芸品種が知られている。
ソメイヨシノの寿命が60〜70年と云われ、ここ平和記念公園の桜が約50年ほど経っている事から「樹勢再生実験をしているという告知板」が設置されていることで知ったのです。
2005年広島市設置の「サクラの樹勢再生試験の実施について」説明板をみて
わたしは(思うのです)、
(被爆した桜ではないこと)、戦後植樹され広島の復興をみてきたサクラでしょうが、樹勢再生実験をすることよりも、いまからの日本を形成していく(小学生など)人々に(衰えた桜を撤去し)新しい桜(ソメイヨシノ)の苗木を植樹してもらう方がいいのではと顔替えたのです。神がわたしたち人類を含む生物に課した死というものを乗り越える唯一の道、次の世代へ受け継ぐ(受け継げる)ことをこの桜並木も実現できるのではと思うからです。
(平和記念公園に移植されている被爆アオギリをだいたい毎月みて撮影していますので、)
この元安川沿いの桜並木も毎月みていると云ってもいいのですが横目で見るだけで撮影はしていませんでした。2017年1月人影もほとんどなかったので久しぶり撮影していましたので、画像を追加してみました。
平和記念公園の寄付樹木に、2019年から新しい説明板が設置されてきました。この元安川右岸のソメイヨシノにも設置されていましたので、2020年撮影していました。
(いままでは)150本の桜が植樹されたことが小さな石碑からわかりこの頁を編集していましたが、今回、詳しい寄付の経緯などがわかりましたのでこの頁を更新しました。
21.06.04.更新   03.06.20裕・編集

02.03.30.撮影
中区中島町の平和記念公園の「櫻」と元安川と原爆ドーム

02.03.30.撮影
ソメイヨシノ満開と原爆ドーム

03.06.06.撮影

03.06.06.撮影



04.02.22.撮影
花見時とは違った冬の櫻並木

04.03.29.撮影
広島市中区中島町1 平和記念公園 元安川河畔には満開を待ちきれずに?花見の人たちが

05.10.10.撮影
サクラの樹勢再生試験の実施について
(お知らせ)
毎年、春になると平和記念公園全体をピンクに染めるほど満開に咲き誇るサクラもここ数年老朽化や病気の被害により弱っている木が目立つようになりました。そのほとんどは、樹齢約五十年のソメイヨシノです。
一般的にソメイヨシノの寿命は60〜70年と言われており、このまま放置するとやがては枯れてしまいます。
そこで、この衰えに歯止めをかけいつまでも美しい花が咲き続けるようにするためには、根元の土を軟らかくしたり肥料を施すことが必要です、また枝の若返りを図るため、枯れ枝の除去や思い切った剪定(造園技術では“切り戻し剪定”といいます)を行うなどの再生治療を行うことが必要です。
しかし昔から「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と云われているようにサクラは傷に弱く剪定に当たっては十分注意する必要があり、また治療効果を十分把握することから、(社)広島市造園建設業協会の協力を得て試験を行います。
試験期間:平成17年6月20日〜平成19年3月31日 広島市都市計画局緑化推進部

17.01.28.撮影
「樹勢再生試験」が好ましくても次の世代のサクラを育てることを選択したのでは?

20.02.24.撮影
「語り継ぐ平和の緑」の標識が取り付けられていました

20.02.24.撮影
まだ開花には早い元安川河畔の桜を北側から南の方をみました

20.03.30.撮影
い元安川河畔の満開の桜を南側から北の方をみました

20.03.30.撮影
満開の桜

20.03.30.撮影
元安川河畔の満開の桜を平和大橋からみました



「平和記念公園の草木達」編



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広島市の桜


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