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中区中島町の平和記念公園国際会議場北側緑地広場西側に植樹されている「ビロウ」です。
※2019年ころから“語り継ぐ平和の緑”の標識が設置され、この樹木にも取り付けられました。それによると樹種が「ビロウ」となっていましたので、この頁の表題もビロウ(別名:シナビロウ)に変更しました。 |
語り継ぐ平和の緑 台帳番号H−163 国内外からの寄付樹木
樹種:ビロウ (Livistona chinensis var.subglobosa)
寄付者:ホノルル市
寄付年:1959(昭和34)年6月15日 寄付の経緯
広島市とホノルル市の姉妹都市緑組提携記念としてワシントンヤシ(Washingtonia filifera)が植えられました。なお、経緯は不明ですが、現在、記念碑の横にあるヤシはビロウ(Livistona
chinensis)です。 |
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〔旧記述〕
中区中島町の平和記念公園国際会議場北側緑地広場西側に植樹されている「ワシントンヤシ」です。
※このワシントンヤシは、広島・ホノルル姉妹都市縁組を記念してホノルル市から贈られたものです。
※説明板のワシントンヤシ(Washingtonia filifera)で編集しましたが、ワシントンヤシではなく、“シナビロウ”か“ワビロウ”ではとヤシ専門家から指摘がありました。 |
ヤシ科の常緑大高木高さ20m〜30mにもなる。
基部は肥大せず。葉は頂生叢出し、羽状複葉※、斜上または水平に発し、下方のものは下垂する。多く裂片に中裂する。葉柄は長く、上面は扁平、下面は凸出、小舌☆は大形で不斉に裂ける。果肉は薄く、甘味があるそうですがわたしは食べたことはありません。北米南部原産。オキナヤシともいう。 |
☆小舌=葉舌:葉身と葉鞘との境にある舌状の小片。 |
撮影しようと近づいた時枯れてきているのかと思ったのです。
2005年の夏は水不足であったからかとも思ったのですが、よくみると花は終わっていましたが実になろうとしているのかなと。少し遅かったようですが黒い小さな実をみましたので撮影しました。 |
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※2008年2月、ヤシなどを販売しておられるpunctataさんより下記のようなご指摘のメールをいただきました。
羽状複葉(シダの葉のような、羽状葉のそれぞれの小葉からさらに両端に小葉が生えているという形態のこと)で、ワシントンヤシは掌状葉です。
ワシントンヤシ(Washingtonia filifera)と書いてありますが、画像からはワシントンヤシではなく、(下記の理由により)ビロウ属の品種のひとつである、シナビロウ(Livistona
chinensis)かワビロウ(Livistona subglobosa)のどちらかです。
1 |
ワシントンヤシ(正式名称はオキナヤシといいます)は、幹高が6m以上にならないと開花しない。 |
2 |
ワシントンヤシの花序は全長が3mほどあり、掌状葉の先端部から超出して下垂する。 |
3 |
ワシントンヤシは、葉柄の付け根部が叉状に裂けて幹を抱いている。 |
4 |
「ホノルル市から送られた」とありますが、温帯原産のワシントンヤシは、熱帯では生育困難である。 |
5 |
ワシントンヤシの幹の直径は、根元付近では1mを超える。葉柄には刺が生えている。 |
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わたしはこの平和記念公園でみるまでワシントンヤシは知りませんでした、辞書を調べこの頁を編集しましたが、2008年になってこの樹木はワシントンヤシではなく、シナビロウかワビロウではないかとメールをいただきました。 |
寄付の経緯で、広島市の説明は「経緯は不明ですが」とありますが、
2008年ヤシなどを販売している方の指摘『「ホノルル市から送られた」とありますが、温帯原産のワシントンヤシは、熱帯では生育困難である。』ということから、もともとワシントンヤシとして寄贈されたが、樹種はビロウだったのではないかとわたしは推測しましたが。
コロナ禍が終息していない2022年撮影しましたが、2023年になりましたがこの頁を訂正再編集しました。 |
23.09.17再編集 05.08.15裕・記編集 |