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中区基町のNTT西日本基町ビルに整備設置されている「燃料電池発電システム」を取り上げました。 |
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広島ガス(株)にここで採用している“燃料電池コージェネレーションシステム”の公開資料がありました。
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燃料電池とは、水の電気分解の逆反応で、水素と酸素から電気をつくるシステムです。
発電効率は40〜50%ですが、同時に発生する熱をコージェネレーション(cogeneration)に用いると総合効率は80%まで高まります。
また、排気ガス中にSOxやNOxがほとんどないこと、騒音や振動がほとんど生じないこと等から、環境への負担も低く、国のエネルギー政策の中でも期待される技術として研究開発が進められています。
中でも電解質にリン酸を用いた「リン酸型燃料電池」は商用化段階にあり、日本国内でも50ヶ所以上の建物で稼動しています。 |
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燃料電池コージェネレーションシステムとは、都市ガス(天然ガス)を燃料に燃料電池で電気と熱(冷房・暖房、給湯)をつくるシステムです。
ここでのシステムでは排熱から高温水(90℃)と低温水(50℃)を取り出し、高温水は年間冷房用の温水焚吸収式冷凍機に利用し、低温水は給湯用補助熱源として利用します。
今まで発電時に捨てていた排熱を回収利用することで大幅な省エネが図れるとともに地球温暖化の原因でもある二酸化炭素等の削減に貢献できる環境にやさしいシステムです。 |
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設備概要
発電出力100kwのリン酸型燃料電池コージェネレーションシステムを導入建物のベースロード電源として使用するとともに、排熱は連続冷房及び給湯用補助熱源として有効活用するシステムです。
導入機器 :リン酸型燃料電池100kW 1基。温水焚吸収式冷凍機10RT 1基。熱交換機272MJ/h 1基.。 |
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※リン酸型燃料電池100kWは、富士電機(株)が2001(平成13)年3月に納入しています。 |
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NTT西日本基町ビル:建物規模 地上14階、地下2階 |
発電量 |
864,000kWh/年 |
自家発比率 |
約30% |
導入効果 |
(試算値) 年間省エネ率 19.5%(燃料電池導入範囲に限る) |
環境負荷軽減率 |
(試算値) ・CO2排出量36.6%。・NOx排出量90.3%。・SOx排出量100.0% |
ガス供給量 |
約190,000m3/年 |
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いままでここで取り上げた、NTT基町ビルの西側の通りは何度となく歩いていましたが、この燃料電池発電システムに目を向けることもなかったのです。 |
今回、慰霊碑に頭を垂れた後、西北角の万象園から移設された燈籠などをみて平和記念公園に行こうとしたときに、燃料電池発電システムの説明板に目が留まったのです。
この頁を編集するには、どういうシステムになっているか設置の説明板ではよくわからなかったので、NET検索してみました。
上記・下記システム図が(都市ガス⇒ここでは)広島ガスと思い検索すると広島ガスの(2015年)公開資料があり、
リン酸型燃料電池100kWから富士電機の公開資料(納入2001年)がありました。
ただこの燃料電池発電システムでは自家発電率30%でしかないということは押さえておかなくてはならない数字と(わたしは)思いました。
環境にやさしいという記述がありますが、都市ガスを約190,000m3/年使っていることも考えておかなくてはならないとも思い,、商用としては高価すぎる事から約20年経っても一般に普及とまで至っていないのではないかと思ったのですが。
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20.09.02.裕・記編集 |