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西区三滝山の三瀧寺に建立されている「さいかち句碑」です。 |
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さいかち俳句会が、被爆40周年を機に原爆犠牲者の鎮魂と世界平和を祈念して、同人51名が作句して句碑を建立したものだそうです。 |
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松野自得、加寿女夫妻の句碑の下には夫妻の分骨が納められ、両師の慰霊も込められたものでもあるそうです。 |
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建立:昭和60(1985)年10月6日 |
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(まつの じとく)
松野自得:
(1890-1975) |
前橋市・最善寺住職で俳人。群馬県前橋市の生まれ。本名、貞安
上野美術学校で小室翠雲らに師事。第一回院展に入選、日本南画院院友。1928(昭和3)年「さいかち」創刊、その雑詠選者。 |
松野加寿女:
(1902-1982)
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自得の妻。日本女子大卒。
1940(昭和15)年より俳誌「さいかち」の女性雑詠選者となる、自得没後「さいかち」主宰者。 |
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2004年撮影してこの頁を編集しました。 |
2015年久しぶりに三滝地区に建立の碑を撮影しました。
この句碑群も撮影しましたので、原爆忌などに直接関連あると(わたしが)思った句を掲載し、掲載画像も見直し、この頁を再編集しました。 |
15.07.25.再編集 04.12.04裕記・編集 |
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04.11.20撮影 |
広島市西区三滝山411 三瀧寺 |
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04.11.20撮影 |
松
野
自
得
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夏
木
立
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佛 |
一
歩
に
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一
歩
登
れ
ば
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俳誌『さいかち』初代主宰だった松野自得(群馬県出身:1890-1975)と夫人であった加寿女の追善慰霊の意味を含めて両師の句碑が建立されているそうです。 |
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松
野
加
寿
女
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ふ
る
落
葉
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月
の
光
り
に
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さ
み
し
さ
は
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吉村馬洗 |
炎帝にたじろぎ見せず平和の灯 |
※炎帝(えんてい)≒ 中国で、夏をつかさどる神。太陽。季語・ 夏 |
中野二■ |
花の鳩光りドームの叫び聴く |
■は、鶏(新字体)の右側が鳥ではなく隹。ケイ。にわとり |
村上甫水 |
原爆忌怒り地蔵を祀りけり |
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望月清窓 |
一斉に折鶴羽搏けヒロシマ忌 |
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柴田南海子 |
恋ほしめば忌日の飛瀑天を裂き |
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上本利久 |
郷愁を捨てきれず来し原爆忌 |
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前田律子 |
折りためて月夜に翔たす千羽鶴 |
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吉村信子 |
爆心地世界のばらが咲き合へり |
※西独・和蘭・英国から贈られたバラ |
金井春美 |
爆心の水漬ける石を蟹走る |
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鎌野清楓 |
過去帳を曝す炎天爆心地 |
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吉村亥久七 |
ふるさとは爆心にあり夏花つむ |
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吉田銀城 |
道はみな碑へ向き原爆忌 |
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川本貞士 |
折鶴のうへに折鶴原爆忌 |
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15.07.12.撮影 |
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15.07.12.撮影 |
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15.07.12.撮影 |
(句碑群を後ろからみました) |
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