(広島俳句協会)原爆慰霊句碑x13

  西区三滝山の三瀧寺に建立されている「(広島俳句協会)原爆慰霊句碑」です。

















































































































































































































































昭和52(1977)年8月6日
寂笑坊  代建之
代表世話人  宮原 双馨
湯井 岳秋
2001年撮影して、この頁を編集しました。
2009年になりましたが三十三句全句を読んでみました。
被爆の風化が囁かれる近年ですが、読んでみたどの句も平和への祈念に包まれているのではと思い(わたしの知識のなさからの記述間違いがあるでしょうが)読み間違いを心配するよりもこれらの句を伝えることの方が重きをなすのではと編集しました。
2015年久しぶりに三滝地区に建立の碑を撮影しました。
この句碑も撮影しましたので、掲載画像も見直し、この頁を再編集しました。
15.07.24.再編集   04.12.04裕・編集

04.11.20撮影
広島市西区三滝山411 三瀧寺
赤井伏竹 地を掴む羽化の蝉あり爆心地 ※掴の国は國、蝉の単は單
石井青歩 相哭の餉の箸折り原爆忌
伊藤孟峰 ケロイドはたち未来も水着きることなし ケロイド(独)火傷や切傷の跡等にできる瘢痕組織が過剰に増殖し隆起したもの。
今井南風子 跼み聞く廃墟真昼のきりぎりす
茨木扶城 汲みあげて井水に透る蝉時雨 ※蝉の単は單
宇川紫鳥 半生を寡婦とし過ごし原爆忌 寡婦(かふ)=夫と死別、再婚しないでいる女性
植竹美野留 原爆忌真清水供へ修しけり
内田柳影 繕ひの利かぬ家守り原爆忌
小倉由紀 月の蛾の灯に帰りくる忌なりけり
織野健一 朝顔の白ばかりなり広島忌
香川杜詩夫 掘れば瓦礫くらき隙間に手が嵌まる ※礫の楽は樂
川手里子 鯖買うて手掴み帰る原爆忌
木曽丘人 流灯を追ふひろしま弁風やまず
木村みのる 原爆忌蝉鳴く刻の来りけり
木村里風子 原爆忌万の市民の短い翳 翳(エイ)=1カゲ。おおい。2おおう。3カザす
国友すみ女 山蟻のいづこを指してヒロシマ忌
黒川朱峯 焦土より得し風鈴の今日も鳴る
小西緑雨 腐爛地蔵抱けば息絶ゆ秋立つ夜
塩田育代 生きのびし者みな老いて原爆忌
塩田東邨 ケロイドの憤怒の相も成人す
多賀球哉 ピカの傷浅き人らが曳く葬車
田中菊枝 焼けただれたる乾坤に太田川 乾坤(けんこん)=1易の卦の乾と坤。2天と地。例:乾坤一擲
常国八三郎 みの虫や己が重みの寂光土 常寂光土(じょうじゃっこうど)仏の悟りである真理そのものが具現している世界
長澤黎洋 みろしま忌「すこししずかに眠らせて」
中村初枝 茶柱の沈み傾くひろしま忌
林紫楊桐 ピカドンの子の忌父母の忌ひきしめて
宮原双馨 暁の蝉焦土にいのち蘇へり 焦土しょうど≒焼けて黒くなった土。家などがすっかり焼けてしまった土地。
宗像佛手柑 原爆を生きのこりきて墓洗ふ
村上無羅 広島や万緑焦土おほふとも
山部茂美 夜の弔旗広島の夏を火で煮る顔 弔旗(ちょうき)=とむらいの気持ちをあらわして掲げる旗。
湯井岳秋 鵙よ十方に原爆ゆるすまじ 鵙(もず:百舌鳥)スズメ目モズ科の鳥の総称。全長20cmほど。季語:秋
結城一雄 アッパッパのおばさんたちが平和祭 あっぱっぱ=ゆとりが多く、ウエストを締めないワンピース形の夏服。
吉岡寿恵乃 過去帳へいつの日わが名広島忌

08.01.16撮影
(鐘楼から句碑をみました)

15.07.12.撮影

15.07.12.撮影

15.07.12.撮影

15.07.12.撮影
(参道越しに)原爆慰霊句碑 と 尾上紫舟歌碑 



「原爆関連慰霊碑等巡り」編
「平和祈念碑等建立地一覧」編


「(西区)三瀧寺附近」編



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