たいへいどう
太平道 |
中国、後漢末、張角が組織した宗教結社。霊力のあるとされる符水を飲ませ、呪文によって病気を治し、河北・山東の農民に多くの信徒を得た。五斗米道とともに道教の源流。 |
さんし
三尸 |
道教で、人の腹の中にすむといわれる三匹の虫。
この虫が庚申の夜、人の寝ている間に天に昇って、その罪過を上帝に密告すると長生きできないという。 |
こうしんまち
庚申待 |
庚申の日に、仏家では帝釈天・青面金剛を、神道では猿田彦を祀って徹夜をする行事。
この夜眠ると体内にいる三尸の虫が抜け出て天帝に罪過を告げ、早死にさせるという道教の説によるといわれる。日本では平安時代以降、陰陽師によって広まり、経などを読誦し、共食・歓談しながら夜を明かした。庚申。庚申会。おさるまち。さるまち。 |
かのえさる
庚申 |
干支(60番中)の第57番目、こうしん。 |
たいしゃくてん
帝釈天 |
梵天とともに仏法の守護神。十二天の一で東方を守る。須弥山(しゆみせん)頂の利天(とうりてん)の主で喜見城に住む。ベーダ神話のインドラ神が仏教に取り入れられたもの。天帝釈。 |
しょうめんこんご
青面金剛 |
元来は、密教で、鬼病を流行させる鬼神。体は青色で、二本、四本または六本の腕があり、弓矢宝剣を握り、頭髪はさか立ち、体に蛇をまとい、足に鬼を踏んでいる。日本では、後世、庚申(こうしん)信仰に取り入れられ、庚申待の本尊となる。 |
さるたびこ
猿田彦 |
「さるだひこ」「さるたひこ」
記紀神話の神。天孫降臨に際して、その道案内をした。容貌魁偉で、鼻は高く、身長は七尺余。後世、庚申信仰や道祖神などとも結びついた。伊勢の猿田彦神社の祭神。 |
いんよう
陰陽 |
中国の易学でいう、宇宙の万物に働く相反する性格のもの。
天・男・日・昼・動・明などは陽、地・女・月・夜・静・暗などは陰であるという。おんよう。 |