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西区草津本町の浄教寺に建てられている「南門(向唐門)」をこの頁で取り上げました。
※唐門の鶴や龍の彫刻は、林政治(1929-2007)の作です。 |
浄教寺南門 唐門(向唐門四脚門) |
唐門の前後面の鶴の彫刻の上側に破風板が弓形になっているのは室町時代から広まったといわれています。
唐門にも京都様式と奈良様式があり、これは京都様式です。
鶴と龍の彫刻は、日展会員の彫刻家・林政治氏によるものです。
平成14(2002)年門信徒により建立 |
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「唐門(からもん)」を、世界大百科事典で引けば、
『屋根に唐破風を持つ門のことで、唐破風を門の両側面に持つものを平唐門(ひらからもん)。正面および背面に持つものを向唐門(むかいからもん;むこうからもん)と呼ぶ。
遺構としては南北朝時代のものが最古である。
平唐門には(京都)妙心寺玉鳳院四脚門〔南北朝時代〕、(奈良)法隆寺北室院表門〔室町時代〕、(京都)醍醐寺三宝院唐門〔桃山時代〕などがあるが室町時代以前のものはいずれも装飾的要素が少なく、全般的に簡素である。
向唐門には室町時代以前の遺構がなく、桃山時代から江戸時代初期に集中し、優れた作品が遺存する。』とあります。 |
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お寺設置の説明板にある唐門の京都様式、奈良様式について字引を引きましたがなかったのです。
広島東照宮、饒津神社などで向唐門をみて唐門に‘向唐門’‘平唐門’の様式があることを知りましたがここでいう京都様式、奈良様式に目が留まったのです。
辞書などではその様式の違いがわからなかったのです。
同じ向唐門の広島東照宮との違いをみれば、ここ浄教寺・向唐門には(彫刻が施された)琵琶板などがないなどの違いがありますが、様式の違いをこの門を建てた棟梁に聞いてみたいと思いました。 |
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2015年被爆70年にお隣の教専寺の原爆関連の慰霊碑「護法之碑」を訪ねましたので、草津の町をぶらり散歩したのです。その時、この南門に説明板があることに気が付き頁を編集するかと撮影していたのです。
2018年いなりましたが、頁を編集しているときに、広島市の被爆建物リストにこの南門も記載があることを今回知りましたが、今は2002年新しく建立された南門になっている事あわせてここに記述しました。 |
18.09.10.裕・記編集 |
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15.08.22.撮影 |
広島市西区草津本町1-22 浄教寺(南門表側)
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15.08.22.撮影 |
表側:阿形鶴 (彫刻・林政治作) |
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15.08.22.撮影 |
表側:阿形龍 (彫刻・林政治作) |
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15.08.22.撮影 |
(龍彫刻を裏側からみました) |
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15.08.22.撮影 |
龍彫刻上の虹梁の彩色彫刻:ハス?桃? |
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15.08.22.撮影 |
境内側(裏側):吽形鶴 (彫刻・林政治作) |
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15.08.22.撮影 |
境内側(裏側):吽形龍 (彫刻・林政治作) |
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15.08.22.撮影 |
境内側(裏側)から南門をみました |
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15.08.22.撮影 |
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