小泉本店

  西区草津東にある造り酒屋「小泉本店」です。
厳島神社造酒所    清酒御幸醸造元
株式会社 小泉本店
広島市西区草津東三丁目3-10
毛利氏の広島開発に伴い三原市小泉町より現在地に移り、酒造りをはじめた時期は詳らかではありませんが、天保年間(1830-1844)での記録が残っているそうです。銘柄は、初期の頃から「延寿菊」などいくつかあったそうですが、明治18(1885)年8月明治天皇の行幸を記念して「御幸(みゆき)」と命名されたそうです。
2005年交流ウォークの時立ち寄った小泉酒造でした。
当初は小泉酒造場といわれていたようですが、株式会社化にともない小泉本店となったようです。
明治18(1885)年8月1日明治天皇が小泉家で休憩された事を記念した石碑「置鳳輦止處」碑は2005年に編集していたのですが、小泉酒造の頁は編集していませんでしたので、2011年のいまになりましたが編集しました。
小泉酒造の建物に目を向ければ、(変形とはいえ)平入りつし二階建(俗称:だて二階建)の商家で、越し屋根(煙だし小屋根)があり、瓦葺屋根の棟は組棟(くみ むね)となっている等みどころがある建物なのです。
11.08.28裕・記編集

10.06.12撮影
広島市西区草津東3-3-10 

10.06.12撮影

10.06.12撮影

07.10.18撮影
宮島の厳島神社に行った時、奉献されていた「御幸」をみましたので撮影しました

10.05.01撮影
越し屋根 組棟
(こしやね)
越し屋根:
通風・採光などのために、大棟の上に設けた小さい屋根。
煙だし小屋根ともいい竈(かまど)の煙を出すため越し屋根です。
省エネを追及する現代で見直されている昔からの知恵でもあるのです。
大屋根を沿っている風が、越し屋根を吹き抜けることでこの部分が負圧になり、空気が上に吸い上げられます。すると今度は下の部屋が負圧になるので、下部屋の窓から空気が入ってきます。この繰り返しで下階に風が吹いていなくても空気が動くというわけで、部屋の中を涼しい空気が通りぬけて行くことになります。
(昔の)竃の煙を出すという機能ばがりではなく、夏場の風通しにも役だっていたということです。
(くみ むね)
組棟:
本瓦葺きの大棟の葺き方の一つで、輪違い、菊丸、松皮菱、青海波んどの棟込瓦(むなごみがわら)を組み込んだ棟。
ここ小泉酒造の棟は扇型の棟瓦を交互に組み上げています。



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