(草津本町の)船板壁

  西区草津本町の民家外壁に用いられている「船板」を取り上げました。
往古漁業の町として栄えた草津には、廃船になった船板を家の外壁や塀に利用した家屋が多くありましたが、現在は何軒かになってしまいました。
船は永年海水に浸かっており、固くて虫が付きにくく、腐りにくい利点があるところに目を付けた先人の知恵でしょう。また、廃船をリサイクルしたものでもあります。
船板壁には、現在では見られなくなってきている平釘も散見できます。
(ひらくぎ)
平釘:
矩形の大きな頭をもつ船釘の一つ。小型の頭釘(かしらくぎ)で、中小型船の通り釘や登り釘に用いる。
2005年交流ウォークの時、広電・草津駅の北側に位置する民家の外壁が船板を利用した羽目板であることを教えていただいたのです。これが舟の板の再生された姿なのかと思ったのですが、狭い道で、わたしのデジカメと腕の問題で巧い具合に撮影できなかったのです。2007年にも交流ウォーク下見、本番でみたのですが撮影はしなかったのです。時は過ぎその民家は建替えられて船板壁は無くなってしまいましたが、ここで紹介する民家はいまに船板を貼った外壁を残していますので、撮影していなくてはと思い撮影していました。
HPを引越しているいま(2011年)になりましたが、この頁を編集しました。なお、可部の街にも船板を利用した(現在は空家になっている)民家を2011年3月撮影し、頁を編集しましたが、2005年ここ草津の街で(わたしは、はじめて)船板壁の事を知ったのです。
2011年8月(いまは呉市になった)倉橋島に行って、長門の造船歴史館を見学したのです。
そのとき展示してあった、舟釘に目が行きましたので、この頁に掲載しました。
11.10.30裕・記編集

10.05.01撮影
広島市西区草津本町18-8  (O氏宅)

10.05.01撮影

10.05.01撮影

11.08.16撮影
呉市倉橋町171-7 長門の造船歴史館でみた船くぎ



「建物など」編



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「(西区)草津附近」編


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