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中区大手町の本逕寺(ほんきょうじ)にある「被爆したタブノキ」です。2017年以降樹名が変わりました。
※本逕寺には1945(昭和20)年8月6日被爆したタブノキとボタンがあります。
※2017年以前は、中区大手町の本逕寺「被爆したシロダモ」と呼ばれていました。
※2016年に“シロダモ”ではなく「タブノキ」であることがわかり被爆樹木標識が2017年に取り替えられたそうです(市役所平和推進課被爆樹木担当Yさんに尋ねてわかりました)。 |
このシロダモ(現在・タブノキと判明)は、被爆して焼け残った根元から新しく芽吹いて大きく育っています。
しかし、2016年みた時、長雨の影響か?病気にかかったようでキノコが生えてきて、切られたまだ新しいといってもいい幹をみました。
2021年みると元気を取り戻してきているようでした。 |
本逕寺境内には被爆樹木ボタンとシロダモがあると資料にはありましたが2005年9月訪ねた時は、ボタンは探しきれませんでしたので、まず被爆シロダモを編集しました。
(同じ年11月に再度訪問しお寺の方にお聞きし撮影しましたので、被曝ボタンも追記しました。 |
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新(新しい標識) 被爆樹木 タブノキ
A-bombed trees Tabunoki(Machilus thunbergii)
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爆心地から890m。ここで被爆しました。
焼け残った根元から新芽が生え、
成長したものです。 |
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旧(新しい標識) 被爆樹木 シロダモ
A-bombed trees Shirodamo(Neolitses sericea)
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爆心地から890m。ここで被爆しました。
焼け残った根元から新芽が生え、
成長したものです。 |
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(以前の標識) 被爆樹木 シロダモ
A-bombed tree Neolitses Sericea
爆心地から890m
Approx.890m from the hypocenter |
このシロダモは、1945(昭和20)年8月6日の原爆で地上部を焼失しましたが、その後根元から芽を吹き返しました。 |
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シロダモ |
クスノキ科(APG分類:クスノキ科)の常緑高木で高さ15mに達する。幹は紫褐色、枝は緑色。葉は楕円形、長さ8~18cm、3脈が目だち、表面は緑色で裏面は白色。雌雄異株。花は10~11月、葉腋(ようえき)から出た散形花序につき、淡黄色。果実は液果で楕円形、赤く熟す。
東北地方南部以西の本州、四国、九州、沖縄に分布し、暖地の山野に生え、海岸に近い所に多い。朝鮮半島、中国にも分布する。タモ(語源は不明)はこの種の仲間の総称で、葉の裏が白いためこの名がある
。材を器具材などに利用し、種子からろうそく用のろうをとる(ツヅろうという)。シロダモ属は東・南アジアに80種ほどある。 |
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タブノキ |
クスノキ科(APG分類:クスノキ科)の常緑高木。イヌグスともいう。高さ15m、胸高直径1mに達する。幹は暗褐色、枝は緑色で赤みを帯びる。葉は厚く、倒卵形、長さ8~15cm、裂くと芳香がある。花は5月、枝の先から出た円錐花序につき、黄緑色を呈する。果実は球形の液果で、黒紫色に熟す。
本州(青森県、岩手県以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国、フィリピンに分布し、暖地や沿海地の山中に生える。タブノキの語源は不明。
葉を蚊取り線香に、樹皮を線香や染料に利用する。また材は器具材、家具材、建築材としても用いられる。 |
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2015年(被爆70年)から広島市は被爆樹木リストの見直しをしており、ロータリークラブなどの協力を得て被爆樹木の標識を新しいものに取り換えています。
ここ本逕寺のシロダモ、ボタンも新しい被爆樹木の標識が取り付けてあるだろうと2016年になりましたが訪ねたのです。 |
いままで、シロダモ、ボタンを一緒の頁で編集していましたが、
ボタンが墓苑の植え込みから駐車場の誰もが見やすい場所に移植されていました。
また、シロダモを見るとなんだか小ぶりになったように感じたのです。近づき見ると切られた幹があり、聞くと『キノコが生えてきたので切った、樹医の方の所見ではだいぶ弱っていると云っておられた』と聞きましたので、今回このシロダモとボタンを分離しそれぞれの頁で画像も見直し再編集しました。(ボタンの頁は下段のリンク先から見ていただければ幸いです。) |
2016年10月幹にキノコが生えており、枯れて幹が切られた木口をみましたので、2017年被爆したボタンの花を撮影できればと思うとともに同じくらいの気持ちで、2017年4月このシロダモが元気になっているのかとみたのです。
しかし、期待とは逆に枯れていっているのではないか?と沈んだ気持ちになりました。
わたしの拙い撮影画像ではあまり表せていないようですが、
元気な緑色一色の葉っぱではなく、一枚の葉っぱをよく見ると葉っぱの回りが枯れた色(茶色で)葉っぱの中が緑という葉っぱが多くみられ、これから枯れますよと云っているようでした。 |
コロナ禍の2021年日赤での定期検診で出掛けてきましたので、ここ本逕寺に立ち寄りだいぶ弱っていた被爆シロダモを見てみようと思ったのです。
遠くからみて枯れてはいないなと分かり、近づいてみると、元気を取り戻してきているようでしたので撮影したのです。
目を悪くしているからとのいい訳ですが、被爆樹木標識が「タブノキ」となっていることまで気に留めず元気を取り戻していると思った安心からそのうちに頁を更新しようとしたのです。
2022年になりそろそろ頁を更新するかと撮影画像をみると「タブノキ」となっていたので、広島市市民局平和推進課にTELして尋ねたのです。
2016年にシロダモではなくタブノキとわかり、(2017年4月27日以降の)2017年新しい被爆標識が取り付けられた事がわかり、2021年にも樹木治療が行われていたことも教えていただきました。 |
22.03.28.更新 16.10.24.再編集 05.10.03裕・記編集 |