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| 南区金輪島に1998（平成10）年に建立された「金輪島原爆慰霊碑」です。 |
| 正面： |
御霊安かれ |
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| (碑文) |
一九四五年八月六日、広島に原子爆弾が投下され、街は一瞬のうちに破壊し、熱線に焼かれて跡形もなくなった。市民は熱線と放射能で即死、又は全身に火傷を負って逃げまどった。そのうち約五〇〇人位が金輪島に運ばれ、暁部隊の方などに助けられ、看護を受けた。負傷者は血だらけで、手をにぎると皮がつるりとむけ、水をくださいと叫びながら、次々に恐怖と苦悶の中で息絶えたという。同年八月一五日、ついに終戦して戦火はやんだ。今日、広島は平和都市として復興し、我々は平和の恩恵を受けているが、この平和は五０余年前不幸にして戦火の中に亡くなられた方々の犠牲のうえに築かれたものである。
この碑を建てることにより、金輪島で息絶えられた方々の御霊を慰め、共々に平和を守る気持ちを新たにしたいと思う。 |
＊1945年=昭和20年 |
| 裏面： |
平成十年八月二日建之 金輪島原爆慰霊碑 建立委員会 |
*平成10年=1998年 |
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1998（平成10）年7月中國新聞で「モニュメントのつぶやき」という連載企画記事があり、その中に「救護の島に原爆慰霊碑/広島市金輪島」でこの「金輪島原爆慰霊碑（御霊安かれ碑）」を紹介しています。
『被爆後、500人近い負傷者が収容された南区沖約一キロの金輪島に、遺族らが建立委員会をつくり、寄付金と（広島）市の助成金で建設した。慰霊碑は高さ1.6m、幅60cm、奥行27cmの御影石製、碑は瀬戸内海を見下ろす※（金輪）島の西部の道路沿いに建っている。8月2日除幕式には遺族ら約40人が出席した。建立委員会代表世話人（弁護士の）田辺博介さん（73）は「犠牲者も安らかに眠ってくれるでしょう」とあいさつ。車いすで参列した小野フジコさん(89)は「島で息を引き取った娘にようやく思いが届きました」と声を詰まらせていた。建設委員会は、中区国泰寺町で被爆した父を島の救護所で亡くした田辺さんらが一昨年、結成。慰霊碑建設などを対象にした広島市の助成制度で百万円の補助を受け、遺族らの寄付約百万円を足して碑を建立した。』と紹介しています。 |
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| ※ |
2011年7月現在瀬戸内海を見下ろすことは（雑木が茂っていて）出来ません。
2015年10月雑木類は伐採され、広島湾、元宇品が見えまるようになっていました。 |
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金輪島（連絡船）桟橋を降りると正面に「金輪島原爆死没者慰霊碑200ｍ先の（金輪島）トンネルを通る」と記した看板が建っています。それに従い金輪島トンネルを通り抜けると右手（北側）の道にも看板が建っています。そこを少し行くとこの金輪島原爆慰霊碑が建立されています。 |
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| 原爆関連慰霊碑の関連の資料でこの金輪島原爆慰霊碑を知ってから随分経ちました。今（2011）年になりましたが、宇品の市営桟橋（南区宇品海岸2-23-36広島海上ビルが待合になっています）から連絡船（@210円/大人・片道）で金輪島にわたりました。（※2015年10月時点では＠220円/大人・片道になっています） |
今（2011年）回は（上記道案内通りではなく）島の北側をまわり慰霊碑を訪ねる事にしましたので、突然雑草の中に慰霊碑をみつけたようになりました。これではと思い少しばかり身体を動かし雑草を・・・・そして頭を垂れました。噴き出た汗を拭き、慰霊碑根際のベンチに座りもってきたお握りを食べた後、再び慰霊碑を撮影しました。
島には、小学校も中学校もないので、遺族の方々の高齢化にともない金輪島での原爆の惨禍を伝え継承していく事が大きな問題になって行くのではと考えてしまいました。 |
今（2011年）回金輪島を訪ねた主目的は、原爆慰霊碑を訪ね頭を垂れることでしたが、地図でみた金輪島神社にも立ち寄り、（広島市）南区発行の「回遊ルートMAP13金輪島」で紹介がある金輪島をぐるっと回ってみようと思っていたのです。
連絡船を降り、まず金輪島神社に行こうとしていると、新来島宇品ドックの方がここは社有地で作業中ですので、一般の方は通れませんと声を掛けてこられました。南区がNET公開しているマップは（西武造船時代のもので）現状に合っておらず、神社へはこちらからは行けない（気の毒ですけど事故があるといえないのでと）いうことでした。 |
2015年被爆70年報道番組、新聞などでこの金輪島原爆慰霊碑に縁ある方々を取り上げていました。
10月になりましたが訪ねました。今回は金輪島トンネルを通り慰霊碑の方に行きました。
碑の前に20脚の折りたたみの椅子が並べられたままでしたので式典があったのだろうと思いました。翌日の中國新聞記事で（午前中でしょう）慰霊式が行われたようでした。
今回は碑の回りの雑草も刈り取られ、碑前の雑木類も伐採されていました。 |
| 15.10.10.更新 11.07.28.裕・記編集 |
