(奥田元宋・小由女美術館)茶室「待月庵」
  三次市東酒屋町の奥田元宋・小由女美術館の中に造られている茶室「待月庵」です。
奥田元宋・小由女美術館の資料によれば、
『待月庵は木造の建物で、茶会や呈茶を催され、満月の夜は21時まで 待月的茶室となるなど、 もてなしの心で美術館を演出しています。また、企画展期間中の土曜日、日曜日および祝日に呈茶(ていちゃ)を行っています。(和菓子付で500円)』
と云っています。
この呈茶サービスも美術館ボランティアスタッフの活動だそうで、訪ねた時のお手前は、上田宗箇流(のボランティアスタッフの方)でした。

(うえだそうこりゅう)
上田宗箇流:
芸州浅野家家老であった上田宗箇(1563-1650)にはじまる上田家に伝わる武家茶道の一流。家元は広島市西区にあり、庵号は和風堂、財団法人上田流和風堂、同門組織として和風会があります。
武家茶道の常として左腰は刀の位置であるため、帛紗(ふくさ:儀礼用の方形の絹布)は右につけ、右膝上での所作が多い。また、柄杓(ひしゃく)の扱いなどに直線的な所作を特徴とする。
上田宗箇流には男性と女性で点前の区別がはっきりしており、女性点前の方が(表千家の婦人点前とは異なり)三千家の基本の所作に近い。例えば柄杓・蓋置・建水(けんすい)の運び出しは、女性は全てを建水に仕組むが、男性は建水に蓋置を仕込んだ上で柄杓は「乗馬柄杓」と称して右手に持つ。茶巾(ちゃきん:茶碗をふくのに使う布)のたたみ方も、女性は縦三つ横四つに捌(さば)くのに対して、男性は斜め(裏千家でいうところの「千鳥茶巾」)に捌く。
「奥田元宋・小由女美術館」で、元宋・小由女作品を鑑賞した後、特別展「柳宗悦展」の会場が別々にあり、その移動しているときに、ここで取り上げた茶室がある事に気が付き、撮影しました。
「柳宗悦展」の初日と云うことで呈茶サービスが行われているということで、内部を撮影させていただきましたので、頁を編集しました。
12.06.18裕・記編集

12.05.29.撮影
広島県三次市東酒屋町453-6

12.05.29.撮影

12.05.29.撮影

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12.05.29.撮影

12.05.29.撮影

12.05.29.撮影



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  (美術館内)茶室「待月庵」


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