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安芸郡府中町本町に鎮座している「導神社」です。 |
導神社、通称「いぼおとしさん」と呼ばれているそうです。
この神社は辻地区の道祖神と伝えられており、「田所文書第1巻」に『辻道祖神免二反』と記されているものと同じであろうと思われています。
また、他に1712(正徳2)年4月作成の「安芸郡府中村寺社堂古跡帖」の中『いぼ落と申石仏御座候立像御長一尺楠一本松一本御座候先年よりいぼおとしと申伝道の脇に御座候外に何の申伝えも無御座候」とあります。古くからの云い伝えには『疣(いぼ)ができたときは、この神に祈り、側にある手水鉢の水で患部を洗い、その水を新しく入れ替え、再度拝み、後を振り返らずに人に声をかけられても返事をせずに家に帰れば、いぼが治る』そうです。 |
導神社については府中町教育委員会の資料を参考にしました |
(どうそじん)
道祖神: |
峠や辻・村境などの道端にあって悪霊や疫病などを防ぐ神。丸石・陰陽石・男女2体の石像などを神体とする。障(さえ)の神。手向(たむ)けの神。道陸神(どうろくじん)。
*安芸国府方四町の西南隅に当たる四辻のひとつに位置しています。 |
(いぼ)
疣: |
1)表皮の一部が増殖して盛り上がり、角質が肥厚して表面が粗くなったもの。疣贅(ゆうぜい)
2)物の表面に小さく突起しているもの。 |
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府中公民館で頂いた「あきふちゅう史跡めぐり」を参考に交流ウォーク下見で立寄り、参拝しました。
参拝後、根際の手押しポンプを撮影し、1間×2間ほどの境内から出ようとした時神社名石柱に元県会議長だった檜山袖四郎(1899‐1979)と刻まれていましたので撮影しました。側面には、この導神社の通称と云われている「いぼおとしさん」と刻まれていました。 |
12.03.28裕・記編集 |