おくび の いけ
尾首の池
  安芸郡府中町宮の町にある「尾首の池」です。
室町時代、下総国(現・千葉県)印旛郡白井郷の白井氏が、安芸守護・武田氏に従って西下し、安芸周防に四千貫の地を領していた時の居城が、この上の出張城(国府城)です。
武田氏が衰え、次に大内氏に従属、厳島の戦いで毛利軍に敗れ、小早川隆景(毛利元就の三男:1533-1597)の傘下に入ったと伝えられています。
尾首の地は、家臣が中世の城の居住し、生活用水として使用したといわれる湧水です。
また、郎党が敵兵の首をこの池で洗ったとも、大内・毛利軍との戦いで敗れ自刃した出張城主白井房胤の首を池で洗って葬ったともいわれ、そこから「首洗いの池」とも呼ばれるようになったそうです。
府中町教育委員会設置の説明板
この池に繁茂している植物は、清流によく見られるコケ類の一種で、和名ヒツジゴケ、種名イリヒュームと名付けられているもので、低地の湧水池に群生していることは珍しいそうです。
この尾首の池の事を知ったのですが、何処にあるのかなと思った時、府中町のWEB SITE「ふちゅういろいろ収蔵館」に詳しい位置図の紹介がありましたので、訪ねることにしました。
その地図がなければおそらく迷いに迷いたどり着く事ができなかったろうと思いました。(通っている人に会うことなく、道案内を請うこともできなかったからでもあるのですが。)
池の周りには(子どもなどに水難事故が起きたらいけないということからでしょう)フェンスが設けられていましたので、池に近づいて、群生しているという「ヒツジゴケ」なるものはみることができませんでした。大きくもない池の中に鯉が泳いでいましたので、説明にある湧水がいまもあるのでしょうね。
12.05.16裕・記編集

12.03.31.撮影
広島県安芸郡府中町宮の町4-2

12.03.31.撮影

12.03.31.撮影

12.03.31.撮影

12.03.31.撮影

12.03.31.撮影
尾首観音堂の処から出張城跡をみました。 (現在)広場になっている先が「尾首の池」です



「水関連」編



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尾首の池
尾首観音堂(吸光庵)


「(安芸郡)府中町」編


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