(平成26年8月広島豪雨土砂災害)復旧工事関連説明板

  安佐南区八木の(広島)県営緑丘住宅の一角に国土交通省広島地方整備局が制作している7枚のパネル「(平成26年8月広島豪雨土砂災害)復旧工事関連説明板」をこの頁で取り上げました。
※広島豪雨土砂災害の概要を示し、その復興は、砂防ダムの建設無くしては語れないということから砂防堰堤中心に一般市民にもよくわかるようにまとめられています。
1) 平成26(2014)年8月広島豪雨土砂災害の概要
2) 平成26(2014)年8月広島豪雨土砂災害に関する砂防堰堤完成数
3) 【緑井・八木地区】  砂防堰堤整備状況 30基
4) 【山本・大町・大林・可部東地区】  砂防堰堤整備状況 10基
5) 事業の進捗状況【安佐南区八木3丁目(303渓流)】  令和2(2020)年5月末(堆積工の護岸整備中)
6) 【303渓流】 応急対策、砂防堰堤、土石流堆積工整備の流れ
7) 地域の生活環境に配慮〔現場で発生する土砂を有効活用する工法を採用〕
ここ県営緑丘住宅にも広島土砂災害の慰霊碑が建立されていることは、TVニュース、新聞報道で知っていましたが訪ねることもなかったのです。2021年になりましたが、コロナ禍の中でしたが、息子運転の車で訪ねました。
県営緑丘住宅に着いてい慰霊碑は何処に建立されているのだろうと車の外に出たとき目に留まったのがここで取り上げた災害復興工事関連の七つのパネルでした。
広島土砂災害の概要から復興工事がどういうものだったのか?よくまとめられたパネルでしたので撮影して頁にするかと思ったのです。
というのは、復興工事中にここへ来て撮影することなど邪魔でしかないので、遠く可部線の電車の中から、道路を走る車の中から砂防ダムですっかり風景が変わってきているのを少しばかり見ていたからです。
緑ヶ丘住宅小原地区広島市8・20豪雨災害慰霊碑は別頁で編集しています。
また、緑ヶ丘住宅小原地区の(災害前の源風景の)モザイクタイル壁画は別頁で編集することにしました。
21.05.09.裕・記編集
安全なまちづくりのために砂防ダムを整備しています    国土交通省中国地方整備局

21.05.02.撮影
広島市安佐南区八木3-31 県営緑ヶ丘住宅 工事用仮囲い
1)平成26(2014)年8月広島豪雨土砂災害の概要
平成26年8月19日から20日明け方にかけ、広島市を中心とする地域がパックビルディング現象(線状降水帯)による豪雨となり、三入観測所(気象庁)では、1時間降水量101.0mm、3時間降水量217.5mmを観測。
広島市の安佐北区、安佐南区を中心に土石流107渓流、崖崩れ59箇所が発生。
関連死を含めて77名が亡くなりました。
【被災概要】
災害による死傷者数:145名
死者:77名(関連死3名)
重軽傷者:68名
災害による避難者数
最大 2,354人(904世帯)
災害による被害家屋数:4,749棟
全壊:179棟
半壊:217棟
一部損壊:189棟
床上浸水:1,084棟
床下親水:3,080棟

21.05.02.撮影
2)平成26(2014)年8月広島豪雨土砂災害に関する砂防堰堤完成数
緊急手的な対応が必要な30渓流において40基の砂防堰堤本体が完成。土石流堆積工整備2箇所。
(令和2年5月末)現在、土石流堆積工や流路、管理用道路の整備を実施中。

21.05.02.撮影
3)【緑井・八木地区】  砂防堰堤整備状況 30基

21.05.02.撮影
4)【山本・大町・大林・可部東地区】  砂防堰堤整備状況 10基

21.05.02.撮影
5)事業の進捗状況【安佐南区八木3丁目(303渓流)】    令和2(2020)年5月末(堆積工の護岸整備中)
上流堰堤 堰堤長:94m 堰堤高:14.5m 貯められる土砂の量:≒14,000㎥
土石流堆積工 堆積工長:≒12om 堆積工幅:≒60m 貯められる土砂の量:≒20,000㎥
下流堰堤 堰堤長:80m 堰堤高:65m

21.05.02.撮影
6)【303渓流】 応急対策、砂防堰堤、土石流堆積工整備の流れ
応急対策
H26.8.25~H26.10.31
■八木用水土砂撤去(夜間作業)
■土砂撤去(住民、ボランティア、捜索機関、広島市等と連携)
■ワイヤーネット設置完了
砂防堰堤整備
H27.7~H30.3
■砂防堰堤本体掘削(状況)
■砂防堰堤本体コンクリート打設状況)
■前堤保護工掘削(状況)
■砂防堰堤完成
土石流堆積工整備
H30.4~
■下流堰堤施工(状況)
■下流堰堤完成
■堆積工掘削(完了)
■堆積工整備(現状)

21.05.02.撮影
7)地域の生活環境に配慮
現場で発生する土砂を有効活用する工法を採用
大型車輌の住宅地内の通行量を低減させることができ、騒音・振動を軽減。
内部材の製造には専用プラントを使用し、セメントと土砂の混合時の粉塵を低減。
発生する土砂の処分費用及び運搬費用の低減。
303渓流土石流堆積工、1005渓流砂防堰堤、304渓流砂防堰堤では、合計で≒6,900㎥の土砂搬出を削減。

21.05.02.撮影
INSEM工法(IN-Stabilized Excavated Material)
現場で発生した土砂にセメントを混合し、締め固めて砂防堰堤を建設する工法。
上下流に設置する外部保護材と一体となることで、コンクリート建設した堰堤と同等〔(程度?〕の機能が期待できる。
土砂の量を自動で計測し、必要なセメント量及び水を自動で計量・投入して混合するまでをプラント内で行い、内部材(INSEM材)を安定的に連続して製造。



「水関連」編



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     平成26年8.20広島豪雨土砂災害
(県営緑ヶ丘住宅・小原山地区)慰霊碑
  (県営緑ヶ丘住宅・小原山地区)原風景壁画
災害復旧工事関連説明板


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