工藤健作:トリオソナタ・バイオリン

  呉市幸町の美術館通りに建立されている工藤健作「トリオソナタ・バイオリン」です。
トリオソナタ・バイオリン  工藤健     1991(平成3)年制作
工藤健(くどうた けし:1937-   )
秋田県秋田市出身。東京芸術大学彫刻専攻科修了。
1961(昭和36)年二科展初出品、以後毎年出品、1962(昭和37)年特選。1965(昭和40)年二科展金賞。1982(昭和57)年高村光太郎大賞展特別優秀賞。1991(平成3)年二科展文部大臣賞。1992(平成4)年第5回日本現代具象彫刻展大賞。
1987(昭和62)年多摩美術大学教授。2005()平成17年二科会理事。
トリオソナタ (trio sonata)
バロック時代(16世紀末〜18世紀)の室内楽の一形式。一般に三声部で書かれ、二つの旋律楽器、低音旋律楽器、和声楽器の4楽器で構成される。
上2声には普通はバイオリン2もしくはフルート2、またはバイオリンとフルート各1、その他オーボエ、リコーダー、ビオラ・ダ・ガンバなどの管・弦楽器が用いられる。
通奏低音には和声充?用のハープシコード(あるいはオルガン、リュートなど)のほか、低音を補強する旋律楽器(チェロなど)が加わり、通常は計4人で演奏される、そうです。
昨(2012)年9月中國新聞で「屋外ブロンズ像3度目損壊」ということで、
『ブロンズ像「トリオソナタ・バイオリン」で、2010年、2011年年に続き3度目。いたずらなどの可能性もあり、管理する呉市立美術館は10月中に監視カメラを置く。
バイオリンを奏でる女性像(高さ1.5m)で、台座を含む高さは約2.1m。手にした長さ約60cm、直径0.8cmの弓が下向きに約10度曲がっていた。
曲がり具合は小さく「故意か、何かが当たったためなのか分からない」と、被害届は出していない。呉署にパトロール強化を依頼。像はシートで覆った。ただ、弓はこれまで2度曲げられており、約42万円かけて近くの入船山公園に監視カメラ1台を置く。』
という報道でした。
作品を現場でみると現在弓にあたる部分はありませんでした。

13.08.27.撮影
今日(2013年12月13日金曜日)中國新聞をみていると呉・東広島面のトップに『ブロンズ像「弓」失い4ヵ月:呉美術館通り8月に4度目の損壊』と大見出しの記事に目が行きました。
3度目に失ったままになっていたのかと思ってこの頁を編集したわたしの間違いでしたので追記しました。
美術館職員が(2013年)8月11日朝気が付いた。監視カメラを確認すると、夜間に弓を折って持ち去る2人組の男が写っていた。呉署が器物損壊の疑いで捜査しているが有力な手掛かりはつかめていない』と云う記事でした。
美術館通りに展示されている、工藤健作品「トリオソナタ・バイオリン」です。
この作品は下のほうから順番にみてきて山本正道作「思い出」を観たとき道路を挟んで向こう側にみえた作品でした。いままでは歩道側か(坂下に向かって)作品正面が展示してありましたが、この作品は道路側に向かって建立されていました。
車が通る道路から正面側から撮影しなくてはならないので、危ないな〜と(わたしは)思いながら撮影しました。
12月13日の中國新聞の記事の続きとして、
呉市立美術館寺本館長の話として『作者と話し合い‘弓の素材の変更’や像の館内移設なども検討していく』とありました。折角の野外彫刻を館内に移すということはしていただきたくないとわたしは願っています。
有力手掛かりのないという呉署は監視カメラに映った2人組を公開し、犯人を捕まえることが必要ではないのかと思えてなりませんでした。
13.12.13.追記    13.09.12.裕.・記編集

13.08.27.撮影
広島県呉市幸町 美術館通り

13.08.27.撮影

13.08.27.撮影

13.08.27.撮影

13.08.27.撮影

工藤健作:トリオソナタ・バイオリン と (向こう側)工藤健作:トリオソナタ・フルート


13.08.27.撮影

13.08.27.撮影

13.08.27.撮影



「野外彫刻など」編



広島ぶらり散歩へ
呉市・美術館通り
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  工藤健作:トリオソナタ・ハープ
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「呉市」編


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