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呉市幸町の美術館通りに建立されている薮内佐斗司作品「走る童子」です。 |
走る童子 薮内佐斗司作 2003年(平成15年) |
薮内佐斗司(やぶうち さとし:1953- ) |
彫刻家。大阪市生れ。東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。
1982(昭和57)年〜1987(昭和62)年東京芸術大学院美術研究科保存修復技術研究室講師。1988(昭和63)年第11回神戸須磨離宮公園現代彫刻展兵庫県立近代美術館賞。2003(平成15)年第21回平櫛田中賞受賞。 |
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薮内には、この世のエネルギー(≒物事をなしとげる気力・活力)の象徴であるとする童子をモチーフ(≒創作動機の主要な思想、題材)や、その生命力を受ける器としてその
‘鎧’ の作品があり、肉体について、この世で生命がまとっている鎧のようなものだと考えているそうです。
籔内は 『作品に魂を込めるのは、彫刻を生活の場で使う人であり、作品を自分一人で完成させることはできない」』と云い個性尊重の近代主義に反して、大切なのは社会性であり、作品が現代社会の中でどんな存在意義を持つかを重視しているそうです。 |
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薮内は、奈良のゆるキャラ“せんとくん”をデザインした人です。 |
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呉市・美術館通りの呉市立美術館別館外壁側に展示されている、薮内佐斗司作品「走る童子」です。
作者・薮内がつくる独特の童子が壁から出て壁に入って行く様(さま)を表しているのだろうと思ってみましたが、カエルも童子と並んで置かれていました。作者が云う、(ここ呉市・美術館通りで)如何に存在意義を示しているのでしょうか。 |
13.09.20.裕・記編集 |