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（呉市）金比羅山公園

　呉市三条に設置されている「金比羅山公園」です。
※国土交通省の資料によると公園面積は3,200㎡ある街区公園だそうです。

金比羅山公園入口にあたる大歳神社鳥居根際には「史蹟有崎城址」石柱が建っていますので、有崎城址の一部が金比羅山公園になっているようです。
歴史的には公園になる前に呉軍港を守る砲台があったそうですからその跡地（の一部）が国から呉市に返還され公園としたものと考えられると思いますが。

公園に行く前「史蹟有崎城址」を揮毫した人物“元比モンテンルパ教誨師(きょうかいし)加賀尾秀忍”とは？？と思ったのです。

加賀尾秀忍（.かがおしゅうに：1901-1977）

真言宗僧侶。岡山県出身。真言宗京都大学卒業。
高野山東京別院副主監。1949（昭和24）年フィリピン国際戦争裁判の教誨師としてモンテンルパ刑務所に赴任。日本人戦犯の助命活動をおこすも、1952（昭和27）年には（無実の者もいる）日本人BC級戦犯14名の処刑に立会う。ローマ教皇ピウス12世に協力要請、比大統領への会見などで1953（昭和28）年日本人戦犯特赦が実現、処刑された戦犯兵士遺骨17柱と、刑務所に収容されていた戦犯兵士108名とともに、帰還船「白山丸」でマニラ出港、横浜港大桟橋着で日本に帰国。

2011年「歴史の見える丘」に建立の正岡子規句碑をみて頁を編集している時に、ここ金比羅山公園にも正岡子規句碑が建立されていることを知りましたので、撮影に行こうと思っていたのです。
この上が公園だなと思った時に目にした石柱「史蹟有崎城址」の側面に刻まれた「元比」という言葉からフィリピンといえば、太平洋戦争終結から29年目に帰還した小野田寛郎（ひろお：元陸軍少尉；1922-2014※）さんを思い出しますが、フィリピンで戦犯の助命活動をした方がおられたことを知らなかったわたしです。この石柱に立ち止った事で知ることができました。