やくしいん
薬師院
  安佐南区沼田町伴に建てられている「醫王山(いおうざん)明長寺(みょうちょうじ)薬師院」です。
広島新四国八十八ヶ所霊場第七十五番霊場です。
薬師院は、真言宗御室派のお寺で、本尊は薬師如来です。
知新集によると
『將王山明長寺藥師院、沼田郡廣嶋新開白島村にあり、宗派眞言宗。
往古は堀川町の處に、承應三(1654)年の圖に藥師院がみられます。
福島正則(在任:1600-1619)の時、浄土宗大信寺を當(藥師)院の開山・榮雄の父・明長(高宮郡小田村出身の修験)へ賜るという記録があります。白島村にうつされた年暦は詳らかではありませんが、天和三(1683)年の堀川町の繪図には見えませんので寛文・延寶の頃でしょうか。
寺号は、開山の榮雄の父・明長の名によるものです。本尊の藥師如来は春日大明神の作と伝わり、浅野光晟(1617-1693:後の藩主)が幼稚の時眼を患い此の藥師に祈ったところ平癒したと舊記にみえます、以来正月・五月・九月の十二日に當院へ御代参御備ものがあった。』
とあります。
現在の山号・醫(医)王山は、医王尊即ち薬師如来の別称に由来します。
白島から昭和初期に真弘和尚により南観音町に移転しました。
昭和20(1945)年8月6日原爆によって本堂・伽藍悉く灰燼に帰しましたが、本尊は疎開されて無事でした。
後本堂庫裏は再建されましたが、平成10(1998)年現在地に移転しました。
今(2011年)回交流ウォーク増田先生に広島新四国八十八ヶ所霊場第十九番霊場毘沙門堂を案内していただいた後、広島市立大学の平和の鐘を見に行く途中にあるここ薬師院も連れて来てもらったのです。
広島新四国八十八ヶ所霊場を少しづつ巡拝しているわたしですが、アストラムラインを利用して何時かは訪ねようと思っていましたが、今回増田先生の車に同乗させていただきましたので、ナビ案内で迷うこともなくお参りすることが出来ました。
また、(いまは仮の)本堂内で御本尊に手を合わせた後、スタンプ帳に印も捺させていただきました。
11.10.12.裕・記編集

11.08.08撮影
広島市安佐南区沼田町伴810-1

11.08.08撮影
現在は仮の本堂のようで、これから境内の整備が徐々になされるように想いました

11.08.08撮影
本尊:薬師如来

11.08.08撮影

11.08.08撮影



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